徹底的に堕落した日本の国会 | 狭山与太郎のどですかでん

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真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

昨日たまたま衆議院予算委員会の国会中継を見てしまいました。
率直に言ってひどいものです。
中学校の生徒会会議の方がよっぽどマシというものでしょう。
これでは税金の無駄遣い以外の何物でもありません。

見た時は丁度沖縄選出の赤嶺議員が沖縄基地のことについて質問していた時でした。
とにかく中谷防衛大臣も安倍晋三首相もどんな質問に対してもまるで馬鹿にしたように全くまともな回答をしていないのです。
何を質問されてもまるっきりピントが狂ったような紋切り型のどうでもいいような回答しかしません。
しかも誰かが書いた台本をただ読みあげるだけなんです。
「イエス」か「ノー」かという質問ですらぐちゃぐちゃとどうでもいいようなことを言うだけで決して「イエス」とも「ノー」とも言わないのであります。
中谷などは二つ先の質問に対する回答書の原稿を間違えて読んでしまって質問者から指摘される有様です。
どいつもこいつも国会をなめきっているんです。
そして中谷防衛大臣や安倍首相が回答しているときにその姿をカメラが写すのですが、その横に座っている甘利や麻生はひっきりなしに居眠りをしているのですよ。
さすがにこれはまずいということでカメラを切り替えているようですが、甘利が寝ているので慌てて違う側のカメラに切り替えると今度は画面に麻生が寝ている姿が映るといった具合でNHKさんご苦労さんとしか言いようがありません。

どうしてこんなことになってしまうかと言えば答えははっきりしています。
それは国会でいくら審議したところで与党の圧倒的多数で可決されることはみんな承知しているからです。
国会質疑なんて時間の無駄だくらいにしか思っていないんです。
国会は単なる儀式になってしまっているのです。
結論が始めからわかっている審議なんて意味がないと野党も与党もみんなが思っているからでしょう。
最高にひどかったのは質問に立った大阪維新の会の何とかいう人。
自民党安倍政権にすり寄りたい一心で、終始野党即ち民主党や共産党のの批判ばかりしている有様。
この方はおそらくその筋の出身なのでしょうか。
見るからにその雰囲気が漂っていましたが、思わず大阪維新の会の代表のことを「組長」と言ってしまったんです。
要するに大阪維新の会ってやくざ屋さんの集まりだということなんでしょうか?

これでは安保法案も憲法改正も共同謀議罪も何でもかんでも今の与党のやりたい放題になってしまうことは明らかです。
これに歯止めをかけるためには選挙で野党が頑張らなければいけないのですが残念ながら現在の野党に期待できるものは何もありません。
唯一野党としてまともそうに見える共産党も、過去の実績からアレルギーを感じている人たちがあまりにも多くて大きな流れになりそうもありません。

この現在の自民党の暴走に歯止めをかける方法は二つしかありません。
その一つは自民党が割れることです。
自民党と一言で言ってもその中にはリベラルな常識的な人たちは大勢います。
むしろ民主党よりまともな人が大勢いるのではないでしょうか。
でも、現在の小選挙区政党助成金制度の下では中央官邸の力があまりにも強力になり過ぎたため率直な政権批判はできません。
党の公認を外されたり選挙資金をもらえなくなるからです。
派閥の力も今や全く無力化しています。
官邸に反対ならば自民党を離れなければならないという極めて権力集中的な構造になってしまっています。
ですから、国会内の賛否を党が拘束できない様に法律で規制すればいいのですがそれもできません。
現在権力を握っている連中は決して自ら権力を手放すようなことはしないからです。

では、安倍政権暴走に歯止めをかける第二の方法とはなんでしょうか?
それは公明党が自民党と袂を分かって野党になるということです。
今の自民党の暴走を食いとどめる唯一の方法はこれしかありません。
いくら大阪維新の会が自民党予備軍になろうとも公明党が反旗を翻せば自民党独裁は壊滅する筈なんです。
しかし、残念ながらこれも無理でしょうね。