メキシコの麻薬戦争 | 狭山与太郎のどですかでん

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真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

「病める国アメリカ」で米国の麻薬事情について書きましたが、なんといっても極め付きはメキシコの状況でしょう。
世界一の麻薬消費国はアメリカ合衆国ですが、そこで消費される殆どの麻薬はメキシコを経由して運ばれます。
コカインなどの麻薬だけではなく覚醒剤や大麻などもメキシコ経由で運ばれます。
その為にメキシコは現在世界一治安の悪い国となっています。
現在のメキシコは主に4つの麻薬カルテルが国を分割支配しており、メキシコ中がほとんど無法地帯となっています。
およそ国家としての機能が果たせなくなっているようです。
警察も軍隊(陸軍)も地方自治体も司法も悉く彼らの支配下に置かれていて手が出せません。
麻薬で稼いだ資金で彼らは武器を米国から購入しています。
ピストルや小銃どころか重機関銃やロケットランチャーまでも装備しています。
最近では輸送専用の潜水艦まで手に入れているというのです
そうして、カルテル同士の縄張り争い、抗争がこれまた凄まじいのであります。
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見せしめに遺体をバラバラにして放置したり、町の陸橋など目立つところにわざわざ首つり死体をぶら下げたり、顔の皮をはいだり、何人もの首をちょん切った遺体を放置したり、時には30人以上の拷問死体を国道にばらまいたりしています。
シリアの反政府軍アルカイダによる首切り映像どころの話ではありません。
こういった写真はカラーで毎日のように新聞に掲載されるのでメキシコ国民は感覚がマヒしてしまっているそうなのです。
死体の映像は相手に対する見せしめのために即座にYouTubeにアップされています。
この手の写真に自信のある方や、詳細情報を知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
http://www.bllackz.com/p/blog-page_7.html

犠牲者はカルテル同士の抗争によるものだけではなく、警察やジャーナリスト、市民にも及んでいます。
この10年間に殺された人たちは市民も含め40万人以上と言われています。
これはもう殺戮以外の何者でもありません。
警察官のなり手もいなくなってしまい、今ではカルテルの手下警察官しか残っていません。
ある都市では警察署長が次々と暗殺され、なり手がいなくなったところに正義感に燃える20歳の女性が志願し話題になりましたが、数か月も経たずに米国に亡命してしまいました
8月6日の日経朝刊6面に「暗躍するメキシコ麻薬組織」というコラムが載っています。
2006年にカルデロン前大統領は海軍を使って麻薬撲滅戦争を宣言し、多くのリーダーを逮捕したがそれが却って組織の分裂や抗争を引き起こし、犠牲者を増やし治安を悪化させたたとあります。
最近ではこの麻薬組織がアメリカ国内にも勢力を拡大しているということです。
結局カルデロン大統領の政策は失敗に終わり、交代を余儀なくされました。

まあ誰が大統領になろうが、いくらメキシコが頑張ったところで全く無駄な抵抗です。
アメリカが変わらない限り無理な話です

一方米国では財政難から麻薬を開放して、代わりに麻薬に税金をかけて州や国の財源にしようという話もあります。
禁酒法は結果としてカポネなどのマフィアをはびこらせただけでしたが、果たして麻薬の場合はどうなんでしょうか?
まあ合法化されるとはいっても大麻くらいなんでしょうが・・・・