こんばんは
緊急事態宣言も解除され感染者も少なくなった10月末日、恒例の門下コンサートに出てきました
コロナ禍で開催自体もいつなくなってもおかしくなかったですし、私は東京から大阪に向かわなくてはならない事、また子どもが0歳児でワンオペで家事育児をしていてピアノどころではない事…いろいろ考えて今年は出演を辞めておこうかなぁと思いました。
でも…やっぱり出たい
やると決めたらなんとかなるはず
と思い、練習に取り組んできました。(逆境にいる方が燃えるのです)
レッスンも東京にいるため受けられないので楽譜とにらめっこしていろいろな音源を聴いて参考にしたり。
曲は、ラヴェルの古風なメヌエットにしました。
オケ版を聴いてこれにしようと即決
子どもが昼寝している間はまだマンションがピアノを弾ける時間ではなく、起きていて機嫌の良い時に騙し騙しバウンサーに乗せてチラチラ子どもの様子を見ながらの練習
それですら集中できないのにそもそも積もり積もった家事が終わっていないとか主人が在宅勤務でリモート会議とか子どもの離乳食のストック作りとかなんとかで…
いやもう想像の100倍練習できないー(笑)
もう本番楽譜見て弾く?いや暗譜しよう!
いやぁでも暗譜で余裕ないなら楽譜見て落ち着いて弾いた方が良くない?
まるで生徒が今まで発表会前に話してきたようなことを毎日考えてました。
そんな時私はいつも生徒に
「時間作る努力しよう、やれるだけやってみて当日考えよう、守りに入るのはやめよう」
と伝えてきました。
壮大なブーメラン笑
自分の教えてきたことに反するのは違うぞ!と思い直し、なんとか練習しました。
そして大阪に帰ってからは先生のレッスンも受けられ、(受けられといっても子どもが泣くのでおんぶしながら…そしてご飯の時間とかがあり短時間のレッスン)気づきを得て練習できました。
先生が私に子どもがいるからといってレッスン内容を容赦しなかったこともとっても嬉しかったです。出来ていないことはおっしゃっていただけるし、きっと当日までに間に合わなくて出来ないこともバンバンおっしゃる。
私がそのほうが燃えるということも見抜いてなのかな?とも。
まだできるやろ?子どもがおるのを理由にするな!ということでもあったのかも??。
そして何よりまたこの曲を弾くことになった時やいつか教えることになった時の私のためだと思いました。先生のポリシーでもあるのだと思います。先生のその熱いレッスンでもっと頑張らなきゃ!と思いましたし、この子は今回は出来なさそうだしここまで。と線引きしないことは教育者として肝に銘じなければと気付かされました。
当日は関係者だけのこじんまりした会場でした。
やはり追い込みが劇的に足りていないので演奏の内容はあまりよくなかったのです。
ですが、出産して仕事を辞め、さらに引っ越して肩書きが「母親」だけになった気がしていたこの半年。
私自身に戻ったような気分になり、すごく貴重で贅沢な時間でしたし楽しかったです
演奏が終わってハケてからそのまま息を切らして汗をかきながら子どものミルクあげましたよ。(笑)
こんなことも後から思い返したらきっと、きっといい思い出ですね
無事に大阪に帰って来れて、子どももそこまでぐずらず当日暗譜で大きな事故なく人前で演奏出来たこと。
低い目標ではありますが暗譜で無事に弾ききることを目標にしていましたので、さらに楽しみながら弾けた自分を自分で褒めたいです
いつも練習に付き合ってくれた子ども
当日も私のラヴェルが聴こえるとギョッ!!とピアノの方を見ていたと門下の先輩も主人も言ってました。(笑)
形にならない譜読み段階から暗譜まで飽きずに練習中はおとなしくしてくれて、彼の協力がなければ絶対に無理でしたから感謝です
来年ももちろん練習に付き合ってもらいますよ(笑)
来年はもっときっちり弾き込んで表現するのが目標です
がんばるぞ
新幹線から見えた富士山。
子どもを寝かしつけて私もウトウトしていたらやたら車内でカシャ!カシャ!鳴るので見たら富士山でした。
おのぼりさんなので私も撮りました。笑
saya