あのねのね

あなたがわたしのことを

大切に思っていることは知っている

わたしのことを好きなことは伝わっている

あなたなりの精一杯で

わたしのことを愛していることも

 

それなのに

なんで

わたしはそれに満足できないんだろうね

 

時間をやりくりして

あなたはわたしに時間もお金も愛も

使ってくれている

 

もっと若かったら

結婚ということをみすえていなかったら

このまま私たちの関係は

続いていくんだよね

 

ただね

あなたがあなたの家に立ち寄るとき

親に見られないように

隠れてっていったり

親にわたしと会うことを言えなかったりする

そういうことが

わたしを傷つけているんだよ

 

ちいさな滓となって

どんどん散り積もっていっているんだよ

 

いけないことをしているわけじゃないのに

好きな人と会うだけなのに

 

たとえ両親に反対されても

わたしなら

そんなの気にしない

だって好きなんだもん

愛しているんだもんって

 

わたしはあなたにそう言ってほしい

たとえどんなに反対されても

嫌味をいわれても

説教をされても

 

親の顔色みるんじゃなくて

わたしをみて

わたしたちの関係を

 

あなたなりの精一杯

ってことは伝わっているよ

伝わっているけれども

それで満足なんてできない

 

隠さなきゃいけないことをしているわけじゃないのに

いけないことをしているみたい

なにより

わたしという人間を

否定されているみたいに

思えてしまうの

感じてしまうの

 

親を飛び越えて

乗り越えて

 

ねえ

待ちくたびれ

じゃなくて

自分が否定されているようで

そのことに耐えられなくなっているの

 

わたしがわたしであることを

あなたの両親に否定されてから

あなたもそれに意を唱えなかったことから