北陸の被災地も学校が再開したり、
仮設住宅が出来たりと少しづつ日常を取り戻す為の動きが出てきているようですが、復興は長い道のり。
東日本同様に息の長い支援が必要。
ふるさと納税頑張ります💪
さて、ここ最近は読書に耽っています。
ゴールデンカムイの実写版を観に行きたいのだけど、どうにも腰が上がらない・・・
来週から旅行に出るので、
体調整える為に珍しく用心深くなってます。
冬の旅行っていろいろ気を使いますよね・・・
感染症とか着るものとか
読書の日々の中で一番心に響いたのが今日のお題
『土を喰う日々
わが精進十二か月』
水上勉・著
この本との出会いは映画
沢田研二さん主演の
『土を喰らう十二か月』から
この映画を知った事で、以前から関心があった精進料理への探求心が高まってます。
ワユキが曹洞宗永平寺に観光修行に行ったのは十代。
その時の修行僧の人たちが作ってくれたお料理とその作法は今でも記憶に強く残っていて
「食べる」
「頂く」
「命」
の関係性について考える機会を初めて与えてくれた貴重な体験。
十代という早い時期に永平寺で座禅と精進料理に出会えたのはかなり幸運だったと今でも思っているし、
それをさせてくれた親に感謝の気持ちでいっぱい。
同じ時期に茶道もやっていたので、日本文化好きは既にこの頃には出来上がっていたんですね~
この村上勉さんの原作を元にした映画も、
食べる=生きる
実はとてもシンプルな生き物の営みを哲学的に日本的に描いています。
そこからどうしても原作を読みたくなり、図書館でお借りしました。
日本の一年十二か月、旬の山々や畑で実る野菜達と相談しながら決める献立。
そのどれもが本当に美味しそう~~
写真は白黒なんだけど、
元々山菜大好きなので頭の中でイメージ膨らませながら読みました。
著者の水上勉さんは、子ども時代をお寺で過ごし、精進料理の調理を担当する役目をしていた方。
本の中に、釈尊(ゴータマさん)のお弟子さんのエピソードを挟んだりもしてて、
食べ物の話以外にも、
時代を超えた普遍な価値観を見つける事が出来ます。
AIに相談したり、
翻訳をやってもらったり、
土のない工場で食べ物を作ったり、
便利さと速さに特化したテクノロジーの進みは今後も止まる事はない一方で、
畑で泥と格闘しながら作物を作り、
その作物を調理して自分の命を繋ぐ暮らしも同時に存在しています。
そして、自分はテクノロジーに多少は依存しながらも食については後者を選びたい
いいなぁ~~~~
いいなぁ~~~~~
頭の中がその想いと文字でいっぱいになる精進和食の世界。
いつか水上さんみたいに
畑の作物を丁寧に調理して頂くような暮らしをしてみたいな。
そこを目指し、今はお役目に精進します。
最後に曹洞宗の 五観の偈 を載せて
結びとしたいなと思います。
一つには功の多少を計り彼の来処を量る
<意訳>
食材の命の尊さと、かけられた多くの手間と苦労に思いをめぐらせよう
二つには己が徳行の全欠を忖って供に応ず
この食事をいただくに値する正しき行いをなそうと努めているか反省しよう
三つには心を防ぎ過を離るることは 貪等を宗とす
むさぼり、怒り、愚かさなど過ちにつながる迷いの心を誡めていただこう
四つには正に良薬を事とするは 形枯を療ぜんが為なり
欲望を満たすためではなく健康を保つための良き薬として受け止めよう
五つには成道の為の故に今此の食を受く
皆で共に仏道を成すことを願い、
ありがたくこの食事をいただきましょう
↑
曹洞宗(禅宗)のページSOTOZEN-NETさんから抜粋
食べ物の命に差は無い
↑曹洞宗(禅宗)のページSOTOZEN-NET
食べ物となる命と人との関係について書かれています。
役目に真摯に向き合えますように