みなさん、お尋ねします。

ノミの予防をした方がいいと思いますか?

みなさん迷わず『 はい 』とお答えいただくと思います。

ではなぜ、ノミは予防した方が良いのでしょうか?

 

 

① 痒がる

② 血を吸われる

ということがまず挙げられます。

今回お伝えしたいのは①、②の結果の『 影響 』と『 ③ 病気になる 』という事実です。

③ 病気になると聞くと『 予防 』の重要性がご理解いただけると思います。

 

では、どんな影響・病気になるのでしょうか。

まず影響については、ノミの影響は大量寄生の場合は貧血を起こします。

吸血の刺激や痒みによりストレスがかかり、睡眠不足や食欲低下により栄養状況の悪化も起こるでしょう。

また痒いことで皮膚を咬んだり、引掻いたりすることで脱毛や皮膚が傷つき、化膿性皮膚炎が起こるかもしれません。

これら全身状態の悪化と極度の貧血のために命を落としそうになった患者さんを診たことがあります。

 

ノミにより引き起こされる病気はまずはノミアレルギーです。

犬、猫ともにノミアレルギーになるとノミが一匹ついただけで痒くなります。

アレルギーによる皮膚の痒みはかなりつらいものです。

次に犬、猫ともにノミがつくとおなかの虫の瓜実条虫症になることがあります。

これは下痢や体重減少を起こします。

また猫では人にも感染する猫ひっかき病(猫は無症状です)。

そして、まれではありますがノミの吸血から猫白血病に感染するおそれがあります。

これらの病気の中には、感染してから治療しても大丈夫な病気もありますが、一生抱える病気もあります。

ペットも大事な家族、病気になって欲しくないですよね。

 

しっかりと『 ノミの予防 』を行うことで、病気を予防して、元気に長生きしてもらえたらと思います。