でも、ときどき、ふと目がさめると、主人が、私の鼻のところに手を当てて、「息をしているかどうか」確かめているのには、気づいていました。
そのたびに
「私が生きているかどうか、つねに、気になるのかしら?もう、どんだけ、私のことが好きなの~~~?愛されるって、めんどくさいわ~~~!!」
と思いつつ、寝ていました。
そして、それを、義妹に話したことがあるのです。
「なんか、私って、いびきかくらしいのよ。で、なんか、苦しそうになることがあるらしくって、気がついたら、主人、私の鼻に手をあてて、息をしているかどうか、チェックしていたりするのよ~~~!!ほんと、大げさなの!!あっはっは!!」
とか・・・。
でも、お姑さんと、主人と3人で、旅館の一室に泊まったことが、2回くらいあるのですが、別にお姑さんからは、クレームはなかったし、やっぱり、主人って、私のことが好きで、いろいろ気になるんだな・・・くらいにしか思っていませんでした。
で、今回の旅行・・・。
3人で一室に寝るわけです。
お姑さんはともかく、義妹は、松雪泰子に激似の美人・・・。
なんか、いびきとかかいちゃったら、はずかしいかな~~~と心配していました。
でも、新幹線に乗る前に、義妹も、
「わたし、いびきかくらしいの~~~!!うるさかったらごめんね~~~」
って言うので、わたしは、百万の味方を得たような気持ちになって
「ええ?ほんと?実は、私もなの~~~!!わたしこそ、うるさかったら、ごめんね~~~」
なんて、一気に明るい気分に・・・。
2人でいびきをかけば、ぜんぜん、はずかしくない!!
そう思って、私は、お布団の中で、すやすやと、うさぎのように、深いねむりに落ちていったのでした。
まだ、続きます。