誤字訂正。ベン・イズ・バック 感想(ネタバレあり)。 | キッカ。のブログ

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皆さん、こんにちは!

 

 

先日の予告通り、

 

 

ベン・イズ・バック

 

 

を観てきましたので感想レポートします!

 

 

今回も公開されている劇場が少ないため、

 

 

観れない方のためにも少しネタバレを挟むことになりますことをご了承ください。

 

 

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お供のキャラメルポップコーンも一緒にwww。

 

 

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前回ご紹介した「ある少年の告白」に出演したルーカス・ヘッジズさんが出演されていて、

 

 

映画監督はそのお父様にあたるピーター・ヘッジズさん。

 

 

実際にピーターさんのご家族がアルコール依存症、薬物依存症だった体験を基に脚本を描いたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

とても深く身に沁み、

母親の愛の強さを感じる内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの薬物依存症の問題を風刺した映画となりますが、

 

 

薬物依存症は世界中の大きな問題です。

 

 

日本も他人事ではないと思います。

 

 

まして今回は自分から染まったというよりは、

 

 

医者のミスによる病院の処方薬から依存へと進化したケースでした。

 

 

オピオイド鎮痛薬の乱用で「オピオイド・クライシス」と呼ばれるほどアメリカでは社会問題になっています。

 

 

日本では現在規制が厳しく管理されているので馴染みはありませんが、

 

 

非常に強い薬で依存性が高くなるそうです。

 

 

 

 

 

 

物語はクリスマスイブとクリスマスまでの1日を描いたストーリーになっていて、

 

 

過去の回想シーンは一切なく、

 

 

なぜ息子ベンが依存症になってしまったのか、

 

 

家族構成はどうなっているのかなど、

 

 

出演者のセリフから徐々にわかっていく感じに仕立てていました。

 

 

また、劇中シーンで薬物依存症を抱える家族や、

 

 

それに対して動かない国や自治体、行政などを皮肉るシーンもあります。

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーの最初は一見どこにでもよくある幸せそうなアメリカの家族の姿。

 

 

主人公の母親ホリー(ジュリア・ロバーツさん)は、

 

 

再婚した黒人の父親(旦那)、前の旦那との娘、そして現在の旦那との小さな息子、娘らと、

 

 

教会でクリスマスのミサに歌う讃美歌の合唱練習に参加。

 

 

そんな帰宅時でのこと。

 

 

突然薬物依存症の治療施設から息子ベン(前の旦那との子)が自宅に戻っていることに気づきます。

 

 

本来はクリスマスの日に施設で面会をする予定でしたが、

 

 

本人は外出許可が出たと言い張る始末で、

 

 

「逃げ出したのではないか?」という可能性も含め戸惑う家族。

 

 

特にベンの妹(前の旦那との娘)、旦那はあまり快く思わないなか、

 

 

母親ホリーはそれでも息子ベンを笑顔で迎い入れます。

 

 

 

 

しかしそうは言ってもやはり依存症状から抜け出せていない可能性もあるため、

 

 

ベンが見ていない隙にホリーは家中の薬やお金に変わる宝石などを急いで収集し隠し、

 

 

施設に戻すべきか陰で話し合います。

 

 

実はベン、

 

 

過去にもこうやって何度もクリスマスではハプニングを起こしていて、

 

 

薬に手を染めるために家を荒らしたり、

 

 

薬売人の仲間が空き巣をして家の中を荒らされた過去もある状態。

 

 

正直、家族はあまり快く思っていません。

 

 

 

 

だからといって決して仲が悪いわけではなく、

 

 

会話はそれぞれできるし、

 

 

息子ベンも血の繋がっていない弟や妹を可愛がる優しい兄を演じます。

 

 

けれども依存症となった以上は白い目で見たくなるのもまた本音・・・。

 

 

 

 

ホリーはベンが治療に対しては前向きであることや、

 

 

薬には手を出さないことを訴えたため条件付きで1日家で休暇をとることを許可。

 

 

条件はまた隠れて薬に手を出すことがないよう、彼の一挙一動をすべてホリーが監視すること(トイレも含む)。

 

 

そしてしっかり薬物反応のテストも行わせる徹底ぶり(陰性でした)。

 

 

しかしながらベンは以前に自宅の屋根裏部屋にドラッグを隠していてそれをなぜか回収・・・。

 

 

そのままベンは家族へのクリスマスプレゼントを買いに行きたいとホリーに訴え、

 

 

一緒にショッピングモールへ買い物に行きます。

 

 

そのショッピングモールでベンを依存症にさせてしまうキッカケとなった医者に出会ったり、

 

 

ベンのヤク中仲間とも遭遇し、

 

 

自分の問題と向き合わざるを得ない出来事に遭遇します。

 

 

そういったなかまた再び薬に手を染めてしまうのではないかと怖くなったベンは、

 

 

薬物依存の自助グループのミーティングに連れていくことをホリーに願いミーティングへ。

 

 

 

 

 

クリスマスということもありたくさんの当事者やその家族が集うなか、

 

 

ミーティング終わりにベンが以前薬を売っていた客の少女と遭遇します。

 

 

この少女、施設の入院が決まっていたのですが、

 

 

「明日施設に入るから最後に薬を一緒にやろう」と勧誘をする始末(タチ悪いw)・・・。

 

 

なんとか乗らずに振り切ったベンでしたが、

 

 

ドラッグを隠し持っていたことがホリーにバレてお咎め。

 

 

 

 

夜になると何事もなかったかのようにベンを含む家族全員で教会のクリスマスのミサへ。

 

 

そこには過去にベンが薬を提供したことで死んでしまった女の子の母親も・・・。

 

 

ばつが悪いなかホリーがお悔やみと謝罪の言葉を伝え、

 

 

聖歌隊として歌うベンの妹の姿にベンが涙を流しながら耳を傾けるシーンは印象的でした。

 

 

それでまた讃美歌もピッタシな歌でしたねぇ~・・・。

 

 

 

 

 

教会から家に帰宅すると家が明らかに空き巣に入られている状態。

 

 

クリスマスツリーも倒されている始末で、

 

 

なによりも自分たちのペットの愛犬が誘拐されていることに気づき、弟や妹は哀しみに暮れます。

 

 

誰の犯行かはハッキリとはわからないものの、

 

 

ベンの薬仲間の犯行であることは間違いない・・・。

 

 

そもそも過去にも似たような騒動がクリスマスに起きていたなかでした。

 

 

警察に相談する間もなく自分が原因で起こしている責任を感じたベンは家を飛び出し、

 

 

愛犬を取り戻すために一人外へ。

 

 

しかしベンを一人にさせられないと感じたホリーは急いで車を出しベンを追いかけ、

 

 

一緒に愛犬を探し出そうと努めます。

 

 

とにかく当たり障りベンが過去に薬の関係を持った人間と接触。

 

 

そのなかには学校の教師もいたという皮肉は印象的でした。

 

 

 

 

そんな最中、

 

 

カフェでショッピングモールで遭遇したヤク中仲間と遭遇し、

 

 

彼から愛犬の居場所を突き止めます。

 

 

しかしそこは一番最悪なヤツがいると言われるほどの最悪な場所。

 

 

大金とホリーが無償の愛で差し出した高価なレックレスをベンに持たせ、

 

 

ホリーも一緒についていくことをしますが、

 

 

母親を危険な目に遭わせてはならないと感じたベンは、

 

 

うまく隙を見てホリーの車に一人乗って姿を消します。

 

 

置いて行かれてしまったホリー。

 

 

あたりはもうすっかり深夜です。

 

 

それでもホリーは諦めず、

 

 

クリスマスのミサで会ったベンが薬を出したことで死んでしまった少女の家へ。

 

 

そこで万が一の応急処置の薬をもらい、車を借りることに。

 

 

妹が前もってベンのスマートフォンにしかけておいたGPSの機能でなんとか追いかけますが、

 

 

スマートフォンはゴミ箱に捨てられている始末でベンは見つからず・・・。

 

 

 

 

 

ここからクライマックスになりますが、

 

 

愛犬がいるであろう場所はまさに薬の売人のアジト。

 

 

自分が身代わりになってまでベンは愛犬を取り戻すことを成功しますが、

 

 

その際にもらった薬を片手に、

 

 

車の中に愛犬を置いて遺書を遺すかのようにメモを置きます。

 

 

一人廃墟の中へ・・・。

 

 

 


 

一方のホリーもメンタルが限界になり、

 

 

ついに警察にヘルプを求めますが、

 

 

他の人間に案内を独占されてヒステリーに叫ぶホリー。

 

 

おそらくこれも支援がなかなか行き届かないという皮肉も描いていたのでしょうね。

 

 

 

結果的にメモを目にした通行人から連絡があり、

 

 

急いでホリーが現場へ。

 

 

廃墟の中へ入ると、

 

 

ベンがまったく動かない状態であおむけになっていました。

 

 

本当に切ないシーンで僕も涙ぐみましたけど、

 

 

半分泣きながらベンに呼びかけ応急処置を試みるホリー。

 

 

薬の注入と人口呼吸です。

 

 

ベンは蘇るのか蘇らないのか・・・。

 

 

誰もが固唾をのむ想いになるシーン・・・。

 

 






ベンが目を開けて口を動かした瞬間、

 

 

 

 

 

映画は正にここまでとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



とっても重いテーマの映画だと思います。

 

 

でも感動ドラマです。

 

 

一切警察にもギリギリまで頼らないほどのホリーの母性は素晴らしかったですし、

 

 

ベンもベンで好きで依存症になったわけではないこと、

 

 

薬の処方の規制がきちんとされていないことへの問題、

 

 

そしてそういった問題で悩む当事者や家族などの支援者の生きづらさ・・・。

 

 

動かない国の対応・・・。

 

 

色んな角度で描いている映画だと思います。

 

 

そして、

 

 

やはり依存症になる人間の特徴としては

 

 

機能不全家族が基で育っていることもあげられます。

 

 

今回の映画は再婚して関係は良好になっている家族のケースではありながらも、

 

 

再婚前の結婚生活は最悪で、

 

 

ベンでさえも元父親を憎んでいるようなセリフがありました。

 

 

映画では一切元父親は登場しませんが、

 

 

家族がうまくいかない寂しさもまたこういった依存症に火をつけさせてしまう要因があること、

 

 

そういったことも遠回しに伝えているように思いました。

 

 

家族愛って本当に大切ですよね。

 

 

 

 

今回のこのベン・イズ・バックも、

 

 

前回紹介させて頂いた薬物依存症の実話の映画、

 

 

「ビューティフル・ボーイ」と同様、

 

 

支援者側の視点で描かれているシーンが多いところが見どころです。

 

 

ただ、こちらは実話をあるがまま映画にしているのでかなりディープです。

 

 

しかしながらこれもこれで機能不全家族が背景でした。

 

 

 

依存症と家族は繋がっていないように感じるけど、

 

 

実はとっても密接です。

 

 

本当にあらゆる角度で考え、全世界が考えて行動を起こしていかなければならない問題だと思います。

 

 

 

 

 

ちなみに余談ですが、

 

 

ジュリアロバーツさんの演技は大変すばらしいと思いました。

 

 

「ワンダー 君は太陽」

 

 

のように温かいお母さん役です。

 

 

 

このワンダーも素晴らしい映画ですよね。

 

 

主人公オギーの遺伝的な病気の問題やそれによる偏見差別の問題も扱っています。

 

 

大好きな映画の一つです。