病院で子宮内膜掻爬術を受けることになった私・・・
初めての麻酔にどきどき
事前に麻酔科の先生から説明があった
点滴に眠くなる薬を入れていくそうだ
薬を抜いて、10分から15分で目覚めるそうだ
麻酔科の先生、くまさんのようで優しそうだった
手術室の前までは看護師さん付き添いのもと歩いて行った
帰りはストレッチャーに乗せられて帰ってくる予定
手術室に入る前は、生年月日と名前と手術の内容を聞かれて、コレは事前に看護師さんからそういう質問がありますよと知らされていたので、澱みなく答えた
そしていざ、手術用の細身のベッドに寝て、主治医の先生が笑顔で「寝てる間に30分くらいで終わりますからねー」と声をかけてくれる
その間にも、服を脱がされ、麻酔の薬が用意される
もうまさにまな板の上の鯉
いつごろ眠くなるんだろう・・・
と目を閉じながら考えていた
まだ眠くならない・・・
まだまだ眠くならない・・・
全然眠くならない・・・
あまりにも眠くないので不安になってきた
こんなに覚醒した状態で痛い処置を始められたらたまらない
身体に触れられたら、すぐに「全然麻酔が効かないです」と声をだそうと思っていた
まだ眠くならない・・・
まだまだ眠くならない・・・
羊でも数えよう・・・
それか、ヒマだから明日の晩御飯のメニューでも考えるか・・・
そうこうしているうちに、「◯◯さーん」名前を呼ばれた
やっぱり麻酔があんまり効かなかったのか・・・と思いながら目をあけると、看護師さんから驚愕の一言
「処置は無事に終わりましたよー」
マジ、びびった
狐につままれたとはこのことかと思った
いつのまにか、もといた病室に戻ってきていた
痛みなんてもちろんないし、移動の記憶も全くない
頭は起きていると思っていたのに、身体は寝ていたのか
どーなってるんだ、一体
主治医の先生がまたまた笑顔で「ご主人にも連絡しときましたからねー」と
この、麻酔の不思議について、とくと話を聞きたいと思ったけれど、その後、麻酔科のくま先生が私の前に現れることはなかったし、その夜から私はひどい頭痛と吐き気で、それどころじゃなくなっちゃったのでした・・・
ほぼ丸一日絶食状態だったのに、夕飯もほんの少ししか受け付けず・・・
お月見の特別メニューで、美味しそうなさつまいもご飯だったのに・・・残念すぎる
翌日の朝ごはんも無理して半分くらいは食べたんだけど、退院手続きでは無茶苦茶気分が悪くて、帰りの車の中で嘔吐するという・・・
麻酔が合わなかったのかなあー
最後までSFのようにすっきりと終わらせてほしかったわ