「体験しないと、うつはわからないの?」 | さわとんのブ〜ログ。今。

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5年半のうつ病、マンション最上階からの飛び降り、大腸全摘出、、、その後カウンセラーとして起業し、気づけば早10年。。「ありがトン(サンマーク出版)」、「人生をやめたいと思ったとき読む本(東洋経済新報社)」等の著者さわとん(澤登和夫)が、今、思うこと。今。

さわとん、うつと5年半交際していました。

「もう、別れよう!」

って何度言っても全然別れてくれなくって、
むしろまとわりついてきて、

結局最後の半年は

「もう、わかったよ、
しょうがないから付き合ってやるよ」

って少し思い始めたら、
いつの間にか、あっちから去って行きました。


男女の関係も、うつとの関係も難しいですね。



さて、、、

「うつを体験して乗り越えたからこそ、
今辛い思いをしている人の力になりたい」

と思って、

うつ専門カウンセラーとしてお仕事をしています。


うつを経験している者同士の

「わかる、わかる」は

何度となく経験してきました。

うつを経験して、よかったと今はこころから思っています。


さて、

「うつを体験していないと、うつの人の気持ちはわからない」

という人がいます。

はたしてそうなのでしょうか。。。



自分なりの答えを言ってしまうと、

たしかに完全に理解するのは難しいかもしれないけど
できないことではない。

少なくとも、「想像」することはできる。


当然と言えば当然ですが、
うつ経験していなくってもわかりあえるカウンセラー、
お医者さんもたくさんいるし、
専門家でなくても、
うつのことをわかってくれてるなって思える人はたくさんいます。


そもそも、いくらうつを経験しているといっても、
うつだって千差万別だから、
気持ち的にわからないこともたくさんあります。


大事なことは、寄り添って、想像するってこと。

相手の立場に立って、相手の気持ちを想像して寄り添うってこと。


さわとん、若干女性のほうが相談が多いのですが、
当然ながら、出産、子育て、生理的なこと、
経験もないので想像するしかありません。


さらに言えば、、、

同じ体験をしている人だと、どうしても主観的になってしまって、
自分の体験を軸に、アドバイスばかりしちゃう人がいます。

同じ経験をしたことがなければ、
じっくりと相手のお話を聞くことができます。
客観的に、聞くことができます。


なので一概に、同じ経験をしているほうがいいとは言えないし、
ましてや、同じ経験をしていないといけない、なんてことはない。


自分の経験を時として組み入れながらも、
相手に寄り添って、相手の立場を想像することがとっても大事。


そして、相手の気持ちが分からなかったら、、、


「わからないから教えて」


当り前だけど、この質問ができる人は強くて優しい。


そこら辺にうずくまっている人がいたら

「どうしたんですか?」

って、聞くのと一緒。




「わからないから、教えて」


この気持ちが浸透していけば、

「うつ円満社会」だけでなく、

もっと日本に笑顔が増えていくと思っています。