2024.8/19 俳句 高野素十 枯蔓に雪柔らかにひつかかり | サワラ君の日誌

サワラ君の日誌

僕65歳。隠遁生活。飼い猫14歳ほか。家猫生活。

『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省 堂)より選句

 

高野素十 Takano-Suju

 

枯蔓に雪柔らかにひつかかり

In winter, snow softly clings to withered ivy.

 

 

雪のある句

清少納言 枕草子

雪のいと高う降りたるを 例ならず御格子(みこうし)まゐりて 炭櫃(すびつ)に火おこして物語などしてあつまりさぶらふに 「少納言よ。香炉峰(こうろほう)の雪いかならむ」と仰おおせらるれば 御格子上げさせて御簾(みす)を高く上げたれば 笑はせたまふ。

紫式部 ふればかく憂さのみまさる世を知らで荒れたる庭に積もる初雪 

正岡子規 いくたびも雪の深さを尋ねけり

一茶 これがまあついの住処(すみか)か雪五尺

其角 我が雪とおもへばかろし笠の上

宗因 となん一つ 手紙のはしに雪の事