『響き合う俳句と書 上』(金子兜太監修/天来書院)より選句、習字
久保田万太郎
神田川 祭りの中を流れけり
両岸で祭囃子や神輿の掛け声で賑わう中を、神田川が流れる光景との解説。静と動の対照、そして静動一如の世界。
祭りのある句
蕪村 草の雨祭りの車過ぎてのち
今井つる女 渦へだて秋の祭の島二つ
『神田川』とくれば、かぐや姫のフォークソング。高校生の頃、東京にある大学に行ったら女学生と同棲して、風呂屋で石鹸かたかた鳴っただの如き学生生活を送りたいと思っていたが、結局、京都で女に縁のない学生生活でしかなかった。