(その21のつづき)
右の選手はニバリだったかな?2013年にはすでにアスタナに移籍していたかな?

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時間は確か、午後2時過ぎくらいだったと思います。
かなり早いけど、このスタート地点での観戦をそろそろ終えようと考え始めました。

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(まだまだ多くの人で賑わっていた、アブランシュの中心街)
気温は30度までは行かず、湿度も日本とは比べものにならないくらい低いので、あれだけ長い間外にいても、さほど疲れることはありませんでした。

が、もうこの日は朝6時半にホテルを追い出されるように出発し、慣れない国で慣れない交通事情の中を走ってきて、そろそろ(飽きて?)くたびれていました。

「まぁ少し時間は早いけど、今宵の宿に着いてゆっくり周辺を散歩でもしようかな?」

中心街(丘の上)から坂を下り車を止めていたところに戻ると、ちゃんと車はそこにありました。
結局、公共の駐車場かなんだか分かりませんが、止めておいても全く問題のなかった場所だったわけです。結果オーライでしたが、もしフランスまで来て駐車禁止でレッカー移動でもされてたら、ホント堪らなかったでしょうね。いやはや、ホントにラッキーでした。

車をスタートさせ、iPhoneのナビアプリ「sygic」を起動、昨夜登録しておいた「今宵の宿」(名前を忘れたので、これを仮名とします)を目的地設定しました。
距離的にはもう数10キロという場所、30分も掛からない内に着いてしまうだろう、と全く余裕をこいてました。

ところがー!
その駐車場から「今宵の宿」に着くためには、超えなくてはイケない、まさに「壁」がありました。。。

それは、今さっきまで楽しんでいたアイツ、そう「ツール・ド・フランス」という壁でした。
今宵の宿にたどり着くには、どうしてもコースを超えないとならなかったのです。

う~ん、どうしようかなぁ~、、、

いや、どこかに道があるはず、とりあえず走り出してみよう、ということでエンジンスタート、ギアをローに入れ、静かにクラッチを繋ぎ、車を発進させました。

ナビは目的地(今宵の宿)への最短コースを表示しましたが、それだとツールのコースに確実にぶち当たってしまうので、遠回り遠回りすれば何処かにコースを跨ぐ道があるのでは?あらゆる道を突き進んで行きました。

その内、同じ道を何度も通っていることに気が付きました。途中、Saxo Bankのチームカーが選手のアシストの為か、スタート地点まで戻って行くを飲みたり、喉が渇いたのと、今晩宿で食べる食料の調達にと、Carrefour(カルフール)に立ち寄ったり、またそこのレジの女の子が最悪なほど、愛想が悪かったり(笑)

で、また走りだし、またコースにぶつかりの連続で、自分と同じように抜け道を探しているドライバーとアイコンタクトで「こっちもあかんでー」って教えてもらったりと、まぁこれはこれで、フランスでの車の運転の練習になってよかったのですが、1リッター1.3ユーロ(日本円だと200円位?)という高価なガソリンを浪費していく、という事態を招く事にもなりました。

ある程度トライして、この道を右に曲がれば、という交差点の手前で諦めることにしました。これはもう、お手上げと、まさに「ギブアップ」でした。

その交差点、結構興味深いものがあったから、という理由もありました。

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フランス特有の「ランナバウト」のロータリーの真ん中には巨大自転車のオブジェが!
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その横には、オーロラビジョンがあり、常にレースの動向を確認することが出来るのです。
Carrefourが屋台みたいなのをやってました。道理で、人が集まっているんだな、と、先程自分が食料調達をしたCarrefourから近所というのも、理由の1つなのでしょうか。

この日は、タイムトライアルのステージ、選手が数分ごとに前を通って行ってくれます。長い時間、色々な選手をじっくりと見ることが出来る、観戦にはもってこいだったのでね、ご近所の方々が、酒を持ち寄り盛り上がっている姿はいいものでした。

さて、この後、またビックリする出来事が待っていたのです。
こんなフランスの一地方としで、偶然っていうのは起こるんですねー。


今日はここまで、その23につづく