本番当日。
ドイツ女子達が、
私の髪を結ってくれました
アジア人の中年女子が、
ドイツの民族衣装とヘアスタイルで
舞台中央でドラムを叩く。
もはや珍獣
開幕!
ぶっつけ本番みたいな曲もあった。
私でなければ務まらなかった。
今出来る努力は全てしたが、
結局のところ
過去の音楽経験がものを言った。
二十数年の時を経て
ありがとう、過去の私。
女子の楽屋
ハードスタッフが並んでるけど
大丈夫かしら
私とベーシストだけ飲まないでおけば
なんとかなる
オクトーバーフェストが終わり、
みんなが口々に、
ね。
うちのバンド好きになったでしょ
と言う。
確かに凄い引力を放つ楽団。
もうちょっと上手くてもいいけど
ある日。
ランコムの美容液を買った。
アンチエイジング
ディオールが欲しかったけど
高すぎてビビってやめた
最近、若かったら良かったのになと思う。
ドラムが老いとの戦いで、
上手くなる前に、
引退しなくてはならなそうだから