ごきげんよう! さわこです
櫻井よしこさんの本を二冊読んだ。どちらも新書本だったので、二晩で完了。
心に留まった所がいくつもあったので、書き出しておくことにした。
一冊目は「迷わない」
〇櫻井さんはハワイ大学を卒業後、クリスチャン・サイエンス・モニター東京事務局の助手となります。そこで支局長のポンドさんによって報道記事のあり方を学ぶのです。しかし、ポンドさんの記事は、いくら日本の立場や感情を見事に表現していても、アメリカ東部エリートの視点に基づいた切り口であるアメリカ的なものの見方であることに、次第に気づくようになってきたのです。
〇日本の各局の報道は得てしてリベラル系。櫻井さんは、世の中で「事実」として報じられることが必ずしも「事実そのもの」ではない場合もあるのではないのか、と言います。例えば「歴史認識」についても然り。通説に依拠する人々は概して新たな情報には後ろ向きです。
〇国際社会に日本の姿を正しく見てもらって共感を得ることで、危機は乗り越えられるのではないか。そのためには、日本自身が自らについて語り、発信しなければならないのです。
〇櫻井さんの語るコミュニケーション術
① 文章はワンセンテンスにワンメッセージ
② ゆっくり話す
③ 小さな静かな声で語る
④ 事実を相手の心に届ける
⑤ 相手のいうことをよく聞いて、相手の主張の矛盾をしっかり頭に入れる
ああ、納得、それができていない私なので、できるようになりたいと思っています。
〇わかり合うことの難しさ
①「何でもわかり合えることが一番大事」というコミュニケーションばかり求めると、そこには危ない落とし穴が潜んでいる。
(分かり合えない気まずさからの逃避で、いい加減になってしまうのよ。そして大事なことをスルーして同調してしまって・・・自分をごまかし、相手に対してもただのいい顔をしてしまったと悔いが残る)
②文化や歴史が違う国の人と完全に分かり合えることは期待しない方がよいが、「事実」を伝えることができる。
(事実を伝えることが大事。しかし、受け入れては立場が悪くなる事実もあって、怒りが返ってくる場合もあるのよね)
③大事なことは「互いの意見の違うことを認め合う」こと。お互い、同意できないのが常識なのだから、同意の前に「事実確認」をきちんとする。
(違いを認め合うことができるのは、人間が成熟するということね)
④しかし、国民によっては「事実が同じ」という定義すら難しい事。例えば、虹は日本では七色だが、ドイツでは五色なのだ。同じものを見ても、同じ色には見えない事実がある。
⑥ 笑顔も論破の武器となる。(活用できるように、作り笑顔ではない自然体の笑顔を身につけなくちゃね)
⑦ 否定をするときには、相手のプライドを失わせることのないような否定の仕方をする。(相手を尊重すること、礼儀ですね)
⑧ 一本の木を正しくとらえても、森全体を正しくとらえているか?
(往々にして陥りがちなこと、心しなくては)
二冊目の本は「日本人の美徳」
私が国文学を専攻したこと、歴史好きであったこと、神社仏閣が好きだったこと、茶道を学んだこと、母の形見の着物を着るようになったこと。
私はこうしたことの積み重ねの中で、日本人であることの誇りを持つようになったと思う。
〇人間も社会も問題意識を持ったその瞬間、正しい方向に向かい始める、つまり、その人、その社会が問題意識を持った時から、正しい方向に軌道修正する可能性が生まれている。自分には正すべきことがあるなあと感じたなら、もうあなたはその時から、正しい方向に向かっている。
(とても励まされた箇所です)
〇聖徳太子に学ぶ外交政策
①優しいというだけでは国際社会では通用しない。利用されてしまうのが関の山。
(そうなのよ。国際社会に限らずね。善意を利用する人もいるし、人の親切につけ込む人もいるしね。それなのに、騙すより騙される方が美徳なんていう考えもあってね。もう混乱状態)
②国際政治で正々堂々と渡り合い、同時に穏やかで優しい民族でありつづける。この相反する性格を今後どのように身につけるか。
(これは日常生活でも身につけたいこと)
〇読書と言葉
① 本は読ませていただくと言う気持ちで読む。(賛成!)
② 報道された情報を鵜呑みにしない。(賛成!)
③ 自分の頭で情報の正否を考えるように意識的に訓練する。(意識的な訓練がんばろう)
④ 一つの情報だけでは全体像はつかめない。(そうよ、そうよ)
⑤ 新聞、TVの情報は特定の考え方に偏っている例は多いので、新聞を読む時にも、鵜呑みにはせずに、基本的に考える材料を拾い集めることだと心得る。
(新聞を読まない日もある私です。あまりの偏った書き方に不愉快になって、いけないねえ)
⑥ カタカナ英語は使用しない。日本語で表現できることをどんどんカタカナにしていくと、日本語の力や言語力が衰えて来て、考える能力の不足となる。
(そうなのよ、だから、大和言葉で語ってよ、とよくお願いするの。私もその訓練を心がけてる)
⑦ 説明できないことは、わかっていないということ。
⑧ 意味のない発言はしない。
⑨ 自分の言いたいことはきちんと簡潔に言いぬくこと。
⑩ 相手が話している時に妨げることはしないできちんと聞く
⑪ 活字離れをしてしまうと、自分で考えることが少なくなり、テレビなどの巨大メディアの影響を受け流されてしまいがちである。自分で考えるというより影響を受けてしまうだけになる。
⑫ 権利の裏には責任があり、自由の裏には義務がある。(そうよ、そうよ)
〇悩むこと、泣くことについて
① 後ろ向きに悩むことは無駄
② つまらないことでくよくよ悩むよりは行動をおこすことで問題解決につながる
③ 悩みには自己陶酔的要素がある。自分に悩状況を許してしまうと、悩みを楽しんだり、その中で甘えてしまったりする。
④ 涙にも自己陶酔の味がある。なんとなく自己満足に陥り、泣いた後は意外にさっぱりしたりもする。このような涙の持つ側面を知っておくことも大事。
⑤ 泣くときには十分に泣いて、泣き終わったらさっさと立ち直り、いつまでも涙の中で自己陶酔しないこと。
⑥ 本当に悩むべきこと、考えるべきこともあるのですが、自分を甘やかすために悩んでしまうこともあることを覚えておくように。
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高村光太郎の妻、智恵子の言葉に「悩みがいのある悩みを悩め」というのがある。
私は悩みがいのある悩みを悩むことが好きだ。
ドラマを見ては泣き、本を読んでは泣き、教会の礼拝に出席するようになった当時は牧師のメッセージを聞くたびに泣いていた。
悩むことがなかったら、神様を求めることもなかっただろう。
イエス・キリストに出会うこともなかっただろう。
悩むことがなかったら、聖書を読むことも、深く考えることもなかっただろう。
こんな歌もあった。
♪涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く、花のように♪
私の言う悩みや涙と、櫻井さんの言われる悩みや涙とは異質なものだ。
「悩みがいのある悩み」「流すべき涙」は人の思索を深めてくれる。
物の見方を広げてくれる。質の良い想像力を養ってくれる。
しかし、櫻井さんの言われる悩みや涙の持つ側面の危険性は心に留めておかねばならない。
マラナ・タ
普段から、気になっていたことを確認し自分の頭の中を整理することができました。
櫻井さん、神様、ありがとう!
櫻井よしこさんの本を二冊読んだ。どちらも新書本だったので、二晩で完了。
心に留まった所がいくつもあったので、書き出しておくことにした。
一冊目は「迷わない」
〇櫻井さんはハワイ大学を卒業後、クリスチャン・サイエンス・モニター東京事務局の助手となります。そこで支局長のポンドさんによって報道記事のあり方を学ぶのです。しかし、ポンドさんの記事は、いくら日本の立場や感情を見事に表現していても、アメリカ東部エリートの視点に基づいた切り口であるアメリカ的なものの見方であることに、次第に気づくようになってきたのです。
〇日本の各局の報道は得てしてリベラル系。櫻井さんは、世の中で「事実」として報じられることが必ずしも「事実そのもの」ではない場合もあるのではないのか、と言います。例えば「歴史認識」についても然り。通説に依拠する人々は概して新たな情報には後ろ向きです。
〇国際社会に日本の姿を正しく見てもらって共感を得ることで、危機は乗り越えられるのではないか。そのためには、日本自身が自らについて語り、発信しなければならないのです。
〇櫻井さんの語るコミュニケーション術
① 文章はワンセンテンスにワンメッセージ
② ゆっくり話す
③ 小さな静かな声で語る
④ 事実を相手の心に届ける
⑤ 相手のいうことをよく聞いて、相手の主張の矛盾をしっかり頭に入れる
ああ、納得、それができていない私なので、できるようになりたいと思っています。
〇わかり合うことの難しさ
①「何でもわかり合えることが一番大事」というコミュニケーションばかり求めると、そこには危ない落とし穴が潜んでいる。
(分かり合えない気まずさからの逃避で、いい加減になってしまうのよ。そして大事なことをスルーして同調してしまって・・・自分をごまかし、相手に対してもただのいい顔をしてしまったと悔いが残る)
②文化や歴史が違う国の人と完全に分かり合えることは期待しない方がよいが、「事実」を伝えることができる。
(事実を伝えることが大事。しかし、受け入れては立場が悪くなる事実もあって、怒りが返ってくる場合もあるのよね)
③大事なことは「互いの意見の違うことを認め合う」こと。お互い、同意できないのが常識なのだから、同意の前に「事実確認」をきちんとする。
(違いを認め合うことができるのは、人間が成熟するということね)
④しかし、国民によっては「事実が同じ」という定義すら難しい事。例えば、虹は日本では七色だが、ドイツでは五色なのだ。同じものを見ても、同じ色には見えない事実がある。
⑥ 笑顔も論破の武器となる。(活用できるように、作り笑顔ではない自然体の笑顔を身につけなくちゃね)
⑦ 否定をするときには、相手のプライドを失わせることのないような否定の仕方をする。(相手を尊重すること、礼儀ですね)
⑧ 一本の木を正しくとらえても、森全体を正しくとらえているか?
(往々にして陥りがちなこと、心しなくては)
二冊目の本は「日本人の美徳」
私が国文学を専攻したこと、歴史好きであったこと、神社仏閣が好きだったこと、茶道を学んだこと、母の形見の着物を着るようになったこと。
私はこうしたことの積み重ねの中で、日本人であることの誇りを持つようになったと思う。
〇人間も社会も問題意識を持ったその瞬間、正しい方向に向かい始める、つまり、その人、その社会が問題意識を持った時から、正しい方向に軌道修正する可能性が生まれている。自分には正すべきことがあるなあと感じたなら、もうあなたはその時から、正しい方向に向かっている。
(とても励まされた箇所です)
〇聖徳太子に学ぶ外交政策
①優しいというだけでは国際社会では通用しない。利用されてしまうのが関の山。
(そうなのよ。国際社会に限らずね。善意を利用する人もいるし、人の親切につけ込む人もいるしね。それなのに、騙すより騙される方が美徳なんていう考えもあってね。もう混乱状態)
②国際政治で正々堂々と渡り合い、同時に穏やかで優しい民族でありつづける。この相反する性格を今後どのように身につけるか。
(これは日常生活でも身につけたいこと)
〇読書と言葉
① 本は読ませていただくと言う気持ちで読む。(賛成!)
② 報道された情報を鵜呑みにしない。(賛成!)
③ 自分の頭で情報の正否を考えるように意識的に訓練する。(意識的な訓練がんばろう)
④ 一つの情報だけでは全体像はつかめない。(そうよ、そうよ)
⑤ 新聞、TVの情報は特定の考え方に偏っている例は多いので、新聞を読む時にも、鵜呑みにはせずに、基本的に考える材料を拾い集めることだと心得る。
(新聞を読まない日もある私です。あまりの偏った書き方に不愉快になって、いけないねえ)
⑥ カタカナ英語は使用しない。日本語で表現できることをどんどんカタカナにしていくと、日本語の力や言語力が衰えて来て、考える能力の不足となる。
(そうなのよ、だから、大和言葉で語ってよ、とよくお願いするの。私もその訓練を心がけてる)
⑦ 説明できないことは、わかっていないということ。
⑧ 意味のない発言はしない。
⑨ 自分の言いたいことはきちんと簡潔に言いぬくこと。
⑩ 相手が話している時に妨げることはしないできちんと聞く
⑪ 活字離れをしてしまうと、自分で考えることが少なくなり、テレビなどの巨大メディアの影響を受け流されてしまいがちである。自分で考えるというより影響を受けてしまうだけになる。
⑫ 権利の裏には責任があり、自由の裏には義務がある。(そうよ、そうよ)
〇悩むこと、泣くことについて
① 後ろ向きに悩むことは無駄
② つまらないことでくよくよ悩むよりは行動をおこすことで問題解決につながる
③ 悩みには自己陶酔的要素がある。自分に悩状況を許してしまうと、悩みを楽しんだり、その中で甘えてしまったりする。
④ 涙にも自己陶酔の味がある。なんとなく自己満足に陥り、泣いた後は意外にさっぱりしたりもする。このような涙の持つ側面を知っておくことも大事。
⑤ 泣くときには十分に泣いて、泣き終わったらさっさと立ち直り、いつまでも涙の中で自己陶酔しないこと。
⑥ 本当に悩むべきこと、考えるべきこともあるのですが、自分を甘やかすために悩んでしまうこともあることを覚えておくように。
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高村光太郎の妻、智恵子の言葉に「悩みがいのある悩みを悩め」というのがある。
私は悩みがいのある悩みを悩むことが好きだ。
ドラマを見ては泣き、本を読んでは泣き、教会の礼拝に出席するようになった当時は牧師のメッセージを聞くたびに泣いていた。
悩むことがなかったら、神様を求めることもなかっただろう。
イエス・キリストに出会うこともなかっただろう。
悩むことがなかったら、聖書を読むことも、深く考えることもなかっただろう。
こんな歌もあった。
♪涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く、花のように♪
私の言う悩みや涙と、櫻井さんの言われる悩みや涙とは異質なものだ。
「悩みがいのある悩み」「流すべき涙」は人の思索を深めてくれる。
物の見方を広げてくれる。質の良い想像力を養ってくれる。
しかし、櫻井さんの言われる悩みや涙の持つ側面の危険性は心に留めておかねばならない。
マラナ・タ
普段から、気になっていたことを確認し自分の頭の中を整理することができました。
櫻井さん、神様、ありがとう!