ごきげんよう! さわこです

昨日、ベッドの隅っこから発見した本。

「日本超古代文明の謎」
 新・日猶同祖論―日本は世界文明の発祥の地だった
日本文芸社 平成2年4月10日発行 著者 鈴木旭

一か月ほど前、主人の本棚で見つけて、ベッドに持ち込んで読んでいた本だった。
先日の今月の読書の中の記入もれの書物。

夫がこんな本に興味を持っていたなんてね・・・24年も前のことではありませんか!
夫は無類の歴史好き。特に日本史が大好きで知識が深い。

私は「世界史における日本」という観点から歴史を見るのが大好き。

学問をしっかり学んできた知識階級に属する人からは、古代日本とイスラエルとの関わりについて話題にすると「まあ、ロマンの世界ね」と鼻であしらわれることが多い。
その根拠として、正統派歴史家が認めているか、教科書に書かれているか、が判断基準となっているので、まともに聞いてもらえない。

こうした本なども、フィクション本と捉えて、「遊びで読むならいいけれど、本気にするなんて馬鹿よ」という嘲笑いの視線を受けるのである。

私も「どこまで本気で読んでいるの?」と聞かれたら、返答に困って笑ってごまかすのだけれどね。

私の興味をそそった面白い箇所を紹介したい。

① 日本列島ではBC2000年から3000年ごろには織物が作られており、中国よりもはるかに古いことになる。

② 日本列島の縄文人たちは、世界のどこよりも早く定住生活を可能とする文化を築き上げていた可能性が強い。弥生時代に稲作が導入されて初めて定住生活をするようになったと日本史の教科書で教わったが・・・

何もかも、大陸からの伝来、輸入という形で日本の文化と歴史を語るのはいい加減にやめよう。

④ メソポタミア、エジプト、インダス、黄河、これらの古代文明は日本列島からの輸出?日本が古代世界文明のルーツ?

⑤ 中国から漢字が伝わるまで日本には文字がなかったというのは誤り。
サンカ文字という古代文字があった。つまり日本固有の独自の文字があったのである。

⑥ シュメール文字のペトグラフが山口県、九州北部で相次いで発見されている。

⑦ 秦の始皇帝時代から数次にわたってユダヤ系帰化人が日本に渡来し、西日本を中心にして土着した記録がある。

⑧ 稲作と鉄器の伝来による弥生文化の始まりを待つことなく、日本の原文化はすでにあった。
縄文時代に受け皿は完備し、社会的に成熟していたからこそ、弥生文化は花開いた。

⑨ 日本列島が文化の吹き溜まりのように言われ、日本列島に渡来人が来着し理由として「故国の戦乱を避けて亡命した」とか「漂着した」という説がある。
仕方ないから来たというのではなく、集まってきたのにはそれなりの理由があったからだ。

⑩ 日本の縄文人たちは7000年前から航海術を身に着けていた。
海流、季節風を上手に利用してどこにでも行っていた。
古代人たちは、現代人が想像する以上に、自由自在に海を往来し世界各地を飛び回っていた。
日本列島は、世界的な民族移動の中継点となりうる島、スクランブル交差点であった。

⑪ 大和言葉はヘブライ語で読める。
三種の神器:ヤサカの勾玉のヤサカとはヘブライ語で神への信仰を表す
八咫鏡(やたのかがみ)の裏に刻まれている言葉はユダヤの古語「エイエ、アセル、エイエ」とは「我は在りてある者なり」

⑫ 伊勢神宮には「ユダヤのマーク」(ダビデの星)がある。
イスラエルのヘロデ大王の記念門には天皇家の紋章「十六菊紋」に似た紋が大きく刻まれている。
両者の間に相関関係の有無はいかに?

⑬ 日本の古くから伝わる民謡の言葉はヘブライ語で意味がわかる。
「アーコリャコリャ」・・・ハレルヤ主を讃美せよ
「ドッコウショー」打ち砕け、生き残れる仇を
「エンヤラサー」我、エホバをたたえまつる

「ひいー・ふー・みー」という数え方:天の岩戸に隠れた天照大神を笑って誘い出した時の歌の歌詞、祈りの言葉であったという。
ヘブライ語で直訳すると「誰が、そのうるわしめ(女神)を出すのやら、いざないに いかなる言葉をかけるやら」

⑭ 飛鳥時代、最大勢力を誇ったのが秦一族のユダヤ人集団であった。
秦一族は、京都の太秦に広隆寺(もともと景教寺と言った)を建立して本拠とし、畿内を中心とする西日本に住み着いたが関東各地まで勢力を広げた。
その人口はおよそ三万人。全人口の1%ほどであったようだ。
ユダヤ人たちは中央政府の要職を占め、特殊技術者集団として活躍した。
とりわけ秦河勝一族は、のちに桓武天皇の命によって、持てる土地と財力、工芸技術の限りをつくして平安京を造成した話は有名。


それでは、このあたりで・・・。
今までに読んできた数々の本の内容と重なるところもあったので、
とても面白く読みました。

でも今まで読んだ日猶同祖論よりスケールが大きくて、向きが反対なのね。
日本からユダヤに行き、そしてユダヤから日本に帰ってくるという説明。

高校時代の世界史の知識、クリスチャンになってからの聖書の歴史の知識、
それが根底にあるから、なおのこと楽しく読めたのね。

続きは気が向いたらね。