「言ってすっきり！」は相手に負担？

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　　　　日曜のコラム

「言ってすっきり」は相手に負担？

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キャリアカウンセリングでは、

就転職の面接指導もさせて

いただいています。

実際の面接を想定して、質問されそうな

内容をもとに練習をしていくのですが、

難しいのが転職理由などを含めた、

ネガティブなアピールをしなくては

ならない点。

すべての質問は、アピールにつなげる、

ということが鉄則ですが、

企業側は、「何の不満もありませんが、

キャリアアップのためです」だけでは、

本当？？と思うもの。

多少、本音も交えながら、

でも不平不満にならず、の微調整が

難しいところではあります。

しかし、一方でこんな方が

たくさんいらっしゃいます。

「自分のことをすべて

知っていただいた上で、

採用してもらいたい。

だから、本当の辞めたい理由や、

採用に不利になるような点も

話しておきたい。」

さて、すべてを打ち明けられた

面接官は、どう思うでしょうか。

おそらく、不利になるような

話をしても、そこからどう頑張れるのか、

そんな自分だから、どう役に立てるのか、

までの「採用メリット」が感じられれば、

採用するのではないか、と思います。

しかし、そこに「採用メリット」が

感じられなければ、「採用リスク」を

感じてしまうのではないでしょうか。

実は、そんな形の面接の後、

面接を受けた人に話をお伺いすると、

「すべて出し切りました。

思い残すことはありません。」

とおっしゃることが多いのです。

おそらくこの時、すべてを出し切られた

面接官の気持ちまで想像できていないのかも

しれません。

面接官は、すべてを打ち明けられ、

「？？うちに本当に入社したいの？

何のためにすべてを打ち明けたの？

それを知った上で、採用しろって

言うの？」と

困惑するのではないでしょうか。

これ、面接の場面だけでなく、

ビジネスシーンやプライベートでも

よくあります。

これだけは言っておきたかった。

そう思って、自分の気持ち、

出来事を投げられた相手は、

やはり困惑します。

言ってすっきり！は、

成果には結び付かないことが。でも、

言う方は、言わずにはいられない。

相手が困惑し、ダメージを

受けているにも関わらず、

一方的な発信を続けてしまう。

言った方と言われた方は、

まったく違う感情となっているのです。

では、どうしたらいいのか、

ということなのですが、

言うのが悪いのではなく、

相手が困惑しないよう、

言う目的や具体的にどうした方が

いいのか、

どうしてほしいのか、まで

提案するのが大事です。

しかもその提案も、相手が納得でき、

実行できる内容であること、

つまり、相手を思いやった、

WinWinになれる提案であることを

心がける必要があります。

仕事でもプライベートでも、

そして男女間でもよくあるトラブル。

ちょっと意識して発信するだけで、

相手の負担が減り、よい関係が

築けるかもしれません！