失敗体験も引き出しに

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　　　　　　日曜のコラム

　　　　失敗体験も引き出しに

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よく、「引き出しを増やしましょう」

という言葉を耳にします。

なんとなーくそうだな、と、

イメージは湧きますし、その必要性は

理解できると思います。

おそらく、引き出しとは、

今後の人生に役に立つ、経験、技術、

知識などではないか、と思います。

また、これをなんとなーく、

使える体験=成功体験、というように

イメージしていらっしゃる方も

多いのではないか、と思います。

しかし、実は、今後の人生で

最も使えるのは、成功体験よりも、

失敗体験かもしれません。

失敗することによって、

どんなことが得られるのか、を自身の

人生と、キャリアカウンセリングから

気づいた点を振り返って

みました。

私たちの脳は、成功している時、

細かいことが見えなくなります。

つまり、気づきが少ないのです。

一方で、失敗したときの私たちの脳は、

クリティカルになり、

なんで失敗したんだろう、どうしたら、

うまく行ったのだろう、

何が足りなかったんだろう、

あの時ああしていたら・・・、と

立ち止まって、じっくりと頭を

働かせます。

この、失敗体験を振り返る作業は、

大事な宝物になります。

次回は、こうしよう、これは

危険だったから、気を付けよう、など、

次に備えて、色んなことを考え、

整理し、シミュレーションします。

ここで大事なことは、

失敗を悔やむだけでなく、

次はどうするのか、

まで考えておくことなんですが。

実際、私自身は、今現在で

役立っていることは、

過去の実績ももちろんですが、

失敗したことです。

それを振り返り、次回は気を付けて、

行おう、今度はこうしてみよう、と

次につながります。

それがブラッシュアップ、と

呼べるものになるのかもしれません、

案外、やってみたらすぐできた、

というものは、

身になっていないかも知れません。

できなかったから、

工夫を重ね、じっくり時間をかけて

やっていくことで、自分のものに

なります。

失敗体験は、少々しんどいかも

しれませんが、その時、じっくり

向き合うことで、後に大きな

宝物になるのではないか、と思います。

そして、その失敗した気持ちも大切。

人と関わる時に、共感力として、

大事なスキルになるのでは

ないでしょうか。