閉鎖病棟
ここのところ、色々と忙しくて、なんだか気持ちまで
忙しい感じ。
そう、実際に忙しいだけじゃなく、気持ちが忙しく
なってしまっているのがよくない。
あの仕事の準備、いつからスタートしよう、とか、
もうちょっとあの講演の内容、変えてみようかな、とか、
さまざまなことが同時並行に進んでいると、
気が休まらない。。。
ずっと頭が忙しい。
そして、出張だったり、
仕事も夜9時とか10時に終わる日々なので、
友人たちと飲みにも行けてない。。。
やっぱり私には、友人との飲みが必要なんだー!
おいしいものを食べて、色々しゃべりたい!と
感じてます。
それは、頭を切り替えてリフレッシュするために。
しかし、こんな状況、何とか自分でリフレッシュしなくては、と
切り替えられる方法は、読書。
しかも、ビジネス書ではなく、小説。
私は本を読むのがかなり遅い。
だから、漫画喫茶も、たぶん割高になると思います。
自分も執筆業をしているせいか、言葉ってとても
大切に感じるし、筆者の想いを感じながら読みたいのです。
だから、筆者が書いた言葉の裏側をかみ締めながら
読んでしまう。。。大事に読みたい。
そうすると、結果的に読むのが遅くなってしまって。
昨日、読み終わったのが、
- 閉鎖病棟 (新潮文庫)/帚木 蓬生
- ¥580
- Amazon.co.jp
出張の帰りになんとなく手にとって購入。
新幹線の中で読み始めました。
舞台は、精神病院。色々な事情があって、
みんな病気になり、そしてそこにいます。
普通の社会では受け入れてもらえないような事情。
たとえば気がふれて、家族全員殺害してしまったり。
主人公はみんな、そんな罪を犯しながら、純粋。
むしろ、純粋すぎたのかも。
でも、それは社会では当然許されることではなく。
後悔の念、痛みを知っているからこそ、人にやさしくて。
最後は、思わず涙が止まりませんでした。
登場人物も多いのですが、それぞれのキャラクターが
強くて、全員想像することができます。
作者の温かい人柄を感じる本です。
おススメです。