ネガティブな気持ちを引きずらない転職法
会社を辞めたい、と思うとき、何らかの
きっかけがあるはずです。
しかも、そのきっかけは、後ろ向きなものでは
ないでしょうか。
私が今までお会いした方の中で、
完全なる前向きな気持ち、例えば
「ステップアップのため、今の会社には何の
不満はないけれど、転職することにした」
とおっしゃる方にお会いしたことは
一度もありませんでした。
常にアンテナを張り巡らしておくとよいと思うのですが、
でも、仕事が楽しい、大好き、この環境や条件に何の不満もない!
と思っている時に、よい話がきたとしても、
よっぽどではない限り、動かないのではないでしょうか。
例えば、お誘いの仕事は年収がすごくよい、という時。
でも、それをよく考えてみると、実は今の年収に
満足していれば、動かないはずです。
転職したいと思うとき、私たちのマイナス要因に
響く内容であれば、前向きに考えるのでしょう。
だから私は、必ず転職を考えている人には、
その理由をよく確認することにしています。
中には、仕事や役職柄、マイナスの理由を言うことや、
自分で受け止めることに慣れていない方もいらっしゃいます。
でも、これを明確にしないと、実は上手に前に
進めることができないのです。
ネガティブな理由をしっかり認識していないことで、
こんなことが起こります。
*同じ過ちを繰り返し、せっかくの転職も失敗に。
辞めたい理由を自分の中で明確にしておかないと、
せっかく転職できたとしても、また同じ繰り返しに
なってしまいます。
そういえば、こんなことがイヤで転職したかったんだ、と、
転職した後に気づいても遅いのです!
面接ではあまり正直にネガティブな理由は言えませんよね。
よく、面接でのアピール内容と本音をごっちゃまぜにしてしまう人が
いるのですが、しっかりと分けておきましょう。
*面接で、感情をぶつけてしまう。
辞めたい理由を理解し、消化しておかないと、
感情がぶれやすくなり、面接でネガティブな発言を
してしまったり、後ろ向きな印象をあたえてしまいます。
そうならないためには、「何が不満なのか」を感情だけでなく、
頭で理解し受け止め、気持ちを切り替えて面接に
挑まなくてはなりません。
辞めたい度合いが高いほどに、私たちは行動に移しやすくなるのです。
そんな時は、より冷静に、自分の状況を理解、整理し、
その上で面接を受けていかないと、ネガティブな
感情に支配されてしまいます。
在職中で、今の会社を一刻も辞めたいと思っていらっしゃる方、
仕事が終わってからの夕方以降の面接設定では、
気持ちを切り替えて挑むようにしてくださいね。
少し早めに現地に到着して、お茶でも飲みながら、
モードをシフトしてみてはどうでしょうか。