ニートについて | 藤井佐和子オフィシャルブログ「キャリアカウンセリングブログ」Powered by Ameba

ニートについて

最近、教育関連の仕事先で、

ニートに関する見解を聞かれることが

多いです。


ニートとは、35歳くらいまでの、

仕事をしていない人。

というざっくりした定義があります。


フリーターとは違うのが、

フリーターは、定職ではないけれど、

収入を得ている人。


私は、

「仕事をしていない人」

という意味では、働く必要のない人であれば、

極論、しなくてもよいのでは・・・と

思います。


例えば、神戸の芦屋に住む、

生活に困らないお嬢様。


もちろん、家の商売が倒産して、

急に生活が維持できなくなった、

ということになったら、働かなくちゃいけない。

でも、それまでは別にとやかく

言われる必要はない、が、

何かあった時に稼いだことがなければ、

困ることにはなると思います。

でもそれは自分の責任、家族の責任。


先日、働くことが大嫌いな知合いと

話していた時のこと。


彼の仕事が認められ、評価されているが、

別にうれしくないそうです。

それはやりたいことではないから。

そもそも、働いたり、外に出るのは

本来大嫌い。


でも、一人暮らしだし、頼る人もいないし、

働かなくちゃいけない。


もしも養ってくれる家族がいれば、

きっと自分はニートを喜んでやっていたはず。


「実家にいたらニートをやりたいって人の気持ち、

オレ、よくわかるよ」

と27歳の彼は言っておりました。


また、私の友人で、これは女性ですが、

実家に住んでいて、働く、ということを

元来考えていない人がいます。

でも、家がちゃんとあって、生活には

困らないし、贅沢したいわけではないから

いいんだそうです。


たまにお母さんが、嫌味を言うのが辛い、

と言っていましたが、でも、私が思ったのは、

きっと彼女のお母さんは、どこかで、

「娘が出て行ったら困る」

と思っているから、働け、とは言うけれど、

家から出て自立しろ、とは言わないんだろうなーということ。


つまり、ニートになる条件として、


実家に親と同居していて、

親が生活は守ってくれ、

自分自身も、働くことに魅力を感じない人

が、ニートになる可能性が出てくる、という

ことではないでしょうか。


キャリアクリニック(キャリアカウンセリング)でも、

ニートの方はたくさんいらっしゃいます。

本人は、働かなくちゃいけない、と

思っているから、私のところにいらっしゃるんです。

(そうでない人は、そもそもいらっしゃらないと思います)


いつも、彼女たちには、

働く必要がなければ、働かなくてもいい。

でも、自分の意思で働きたいと思っているなら、

親を頼っちゃダメ、何でも親のせいにしちゃだめ、

という話をしています。


稼ぐ、ということは、自分を守り、

そして、大切な人を守ることができる力なんです。

やりたいことがなくても、

大切、と思える人がいるなら、その人のために

働くのだっていいと思います。


仕事は絶対に頑張れば、色んなことが

見えてきます。

新しい世界が開けるから、どんどんそんな

ステキな体験ができるといいなーと

思います。