かほく市出身の

世界の哲学者 西田幾多郎先生はこう言いました

 

「私の生涯は極めて簡単なものであった。

その前半は黒板を前にして坐した、

その後半は黒板を後にして立った。

黒板に向かって一回転をなしたと云へば、

それで私の伝記は尽きるのである」

 

先生の人生は

生徒から先生へ

とサラリと簡単に述べておられますが

この一回転するのに

幾多の苦難と努力があったことか

先生の伝記を読めばわかります

 

立場を変えるとは

かなりの労力は必要

 

同じ方向だけ見るのは楽ですが

違う方向を見るには

わたしたちはかなりの努力が必要ではないだろうか

 

このままでいい

このままでいる

というのは すごく楽です

 

わたしの友人がこんなことを言った

「現状維持は退化(衰退)なり」

 

そうだよね

同じ方向だけ見ててなにがわかるのだろう

わかった気になっているだけかもしれない

動くは運動ですから

エネルギーがかかる

見たことない風景を見るにも不安はある

 

恐れと超えて

労力を使わないと

一回転はできないわけで

 

それが 試され続けてきました

 

今日は

記者会見という

人生初めての見たことない風景を見てきました

 

これまで

人の記者会見を見る立場でしかありませんでしたが

記者会見される側とは

こんな感じなんだー

質問されることに

答えますが

どんな質問がくるかわからない

 

ちょっと動くとパシャパシャフラッシュが飛ぶ

カメラが私を追いかける

 

わたしは議会では

質問する方ですが

答える側になったのも初体験であります

 

西田幾多郎先生のご苦労というか

勇気というか覚悟というか

見たことない風景を見るというのは

こういうことなのかと思いました

 

まずは 今日の日を迎えるまでの心境を

綴ってみました