朽ち果てたビニールハウス

強風で骨組みは倒れ

ビニールもめくれはがれ

雨ざらしでボロボロ

 

風で散乱するコンテナ

その中に散らばる 猫のエサ

 

野良猫がわたしの様子を見に来た

1匹や2匹ではない

 

数えると10匹はいる

よく見ると

障害を持ってるような子もいる

 

おそらく 避妊や去勢はしていないものとみられる

 

これが実態なんだな

 

この様子を見て

ひじょうに身につまされた

 

野良猫にエサを与える悲しみの連鎖を

わたしはここで痛感した

 

野良猫問題 地域猫活動に際しまして

市民の有志のみなさん(かほく猫の会)と

その課題解決に向けて日々勉強させていただいていますが

 

市民の方からのご相談に際し

エサを与える方のお話やお困りのご近所さんのお話を

この1年聞くことにより

見えてきたものが

 

エサを与える方は

高齢者 または 独居の高齢者がほぼほぼであること

 

エサを与え可愛がることはいいことですが

猫を増やさないために

避妊や去勢手術を施こさないと

あれよわれよと猫は増える

 

あるエサやりをされている方に

手術をお勧めすると

 

「かわいそう」

 

と仰る方もいらっしゃいましたが

 

痛い目に合わせてあげたくない

というご愛情からかもしれませんが

 

子猫が増えたらどうなるのだろうか?

年に何度も出産をする猫

 

子猫はカラスに狙われることもある

交通事故に遭うこともある

野良猫の生活とは

わたしたちが想像する以上に過酷だと思う

 

風雨 暑さ寒さに耐え生きているのですが

飼い猫にできない事情もあるのだと思う

 

猫がかわいい

ご飯をあげたい

お気持ちはすごくわかりますが

 

まさに

木を見て森をみず

 

避妊去勢手術をしないで

エサやりだけを続けると

悲しい負の連鎖が起こる

 

糞尿被害や交通事故に遭うことで

ご近所さんが迷惑をすることになる

あるところは地域コミ二ティの崩壊にもなりかねないところもある

 

エサやりしている

高齢者の方は更に孤立する

 

そんな姿をたくさん見てきました

 

そして今回も

 

もう使われていないハウスの中で

野良猫にエサをあげている高齢者の方

ほっておくと

ハウスはどんどん朽ち果てる

猫はどんどん増える

おそらく近親相姦の猫は障害を持ち生まれている

近隣の方は迷惑で離れていく

 

これが現状

 

誰か助けて

 

高齢者の方は内心思っているだろう

なぜなら

どうすることもできない状態だから

ほっておくのではないだろうか?

 

朽ち果てたビニールハウス

増えていく猫を見てわかる

それを言えない環境を作ってしまっているのも事実

 

素直になるということは

実に難しいものですが

 

雪山が溶けるには

時間がかかる

 

北風と太陽の理屈で

こうした 孤独な高齢者の話を聞くこと

否定しないで話を聞いて信頼関係を結び

話をする必要はあるのではないだろうか

 

かほく猫の会さんは

そんん高齢者の話をきき

日々 野良猫の避妊去勢の説得をされている

 

超高齢化社会

の課題だとわたしは思う

 

なお

かほく市には

飼い主のいない猫の避妊去勢手術の助成金があります

 

情報弱者の高齢者の方には

助成金の情報知らない方も多い

市民のみなさまで気になる方がいらっしゃいましたら

ぜひ 教えてあげていただきたい

切に願う