歴史をさわがせた女たち

永井路子

 

 

 

今年1月末

歴史小説家 永井路子さんがお亡くなりになりましたね

 

永井路子作品は

たくさん読んだ

 

歴史は好きですが

同じ女性目線での表現力や観る角度は共感するものがある

 

訃報を知り

久しぶりに書庫にあった

歴史をさわがせた女たち

永井路子さんの歴上の女性たちを

独自の目線で分析し語るエッセイ

 

発刊が1975年ですから

随分前なんですね

わたしが5歳のころですから

 

それがいまだに

語り継がれるというか

うちの本棚にもあるということが

永井路子さんがすでに

歴史をさわがせた女になっていると思う

 

高校生のころ

歴史の授業にハマり読み始めたのがきっかけです

 

日本の過去

歴史の中で

女性の役割や

個性

生きざま

影響力

センスもですが

どのように歴史に名を刻むことになったのか

33人の歴史上の女性たちをピックアップ

 

同じ女性ですから

有名な歴史上の女性さえも

共感でき

なぜか身近な存在に感じる

 

わたしもそう思うことある・・・

とクスッと笑えるように

ぞれぞれに適した「あだ名」で記してあるのが

永井路子マジックなんだろうな

 

がしかし

女性の役割は

読んでみると 一つではないことがわかる

個性の数だけ 役割はあるわけで

女性に生まれたから

女性の役割を重んじるというより

女性に生まれて 更に自分の個性を輝かせる

生きざまに共感はできるわけです

 

役割はおしつけられるものではなく

自ら得意分野を率先してやってのけるのもじゃないかなと思う

 

不得意なものは不得意なんですよ

 

不徳を克服する美学もあると思いますが

自分の活かし方を知っている方が

より早く輝けるのではないかと思う

 

つまり 素直に生きている女性たちが

歴史上では

良くも悪くも「歴史をさわがせた」人なのだろう

 

騒がせたというのは

永井路子さんに言わせると

いい意味での女性活躍に貢献したということだと思う

 

その生きざまは

昔からの理想とされる

良妻賢母

ではなく

自分らしさという個性を生かした人たちなんだろうなぁ

 

だから わたしは惹かれる

 

女性活躍推進

といいますが

日本の女性の生きざまを振り返ると

そのヒントがあるかもしない

 

久しぶりに

永井路子作品を手に取り

今の立場で教えられることがたくさんある

 

ご冥福をお祈りいたします