「疑う」からはじめる。

澤 円

 

 

 

 

疑う

当かどうか怪しいと思う。不審に思う。うたぐる。

@国語辞典より

 

疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う

寺田寅彦(物理学者)

 

この名言をしみじみ味わっております

 

知るために疑う

疑うために知る

 

そのためには「聞く」「質問する」

ということがあると思う

 

子どもの頃 学校で先生に

「何か質問ありますか?」

と聞かれた時 遠慮なく質問したとき

 

「いい質問です」

と言われた時は嬉しいものでございました

 

ですが・・・大人になってみると

 

質問することに どこか罪悪感を感じる自分がいました

 

めんどくさいと思わるんじゃないか

そんなことも知らないのかと思われるんじゃないか

空気が読めないと思われるんじゃないか

 

などと 頭をよぎると

ホントは聞きたいことも聞けずじまいな

経験をいくつもしてきたことがあります

それで世間知らずになることもあるのではないかと思う

アンテナの低さも同様

 

所謂 質問力を育てるどころか

コミニケーション不足でもあったりします

 

空気を読みすぎるということは

コミニケーション能力さえも成長させないことだと

今では思っています

 

本書には

「未来志向」を持っていること

過去に学ぶ必要はありますが

過去の出来事そのものが変わることはありません

過去に起きたことに一生懸命時間を使うのは

とてつもなく無駄なこと

 

とある

 

「当たり前」だという過去の常識 固定観念に

疑いを持つことは

切り開く上では大切なことと感じる

 

 

ゆえに

過去のわたくし

 

めんどくさいと思わるんじゃないか

そんなことも知らないのかと思われるんじゃないか

空気が読めないと思われるんじゃないか

 

というのは 変わりゆく時代へ蓋をしてしまうことではないか

と自分を疑うことでもあるとある時思った

 

何も変わらない

という諦め感は

言わない自分への戒めだと思う

 

発言に躊躇している自分に背中を押してくれる一冊