護られなかった者たちへ

中山七里

 

 

 

自宅のWiFiが不通となっていた期間

もう一つしていたことが

久しぶりの読書

 

10月1日より公開になるという

映画「護られなかった者たちへ」

話題作ですね

映画公開前に 手に取ってみました

 

社会派ミステリーですが

ミステリーというより

問題提起の方が強く残りました

 

ストーリーは

東日本大震災後の貧困と生活保護がベースですが

コロナ禍における

今現在の貧困と生活保護の実態と重なるものがあり

映画の公開がこのタイミングというのも

わたしたちに 何かを突き付けるものがあると思います

 

コロナ禍において

菅総理は

「最終的には生活保護がある」

と仰っしゃいますが

 

生活保護は

すべての方々が困った時に

受けることができる権利だと思っています

 

ですが

本当に必要な人にその権利が使われているのか?

 

不正受給というのがありますが

それを防ぐためにある程度のハードルがあるのですが

所謂 線引きという判断があるがゆえ

漏れてしまう ということもある

 

これが本のタイトルである

「護られなかった人たち」になるわけでして

 

生活保護は生きるために必要な

セーフティーネット(safety net)=安全網

なはずですが

その 網から落ちてしまうという現実が

不正受給を防ぐという意味であるわけですが

 

それをするのが

ケースワーカーさんであります

生活困窮者に寄り添う福祉の仕事とは

本当に大変だと思う

 

わたし自身も

ケースワーカーさんと何度かお話をする機会を持っていますが

コロナ禍において相談件数も上がり

大変な仕事だと頭下がる思いでおります

 

ともあれ

今現在 生活保護の不正受給や貧困家庭のが多いことを

深刻な問題であるかを改めて考えさせられることと同時に

ズバリ格差社会の中

貧困家庭の子供たちがその連鎖を絶ちきることの難しさやも含め

社会保障を巡る問題は深刻になっていくことが想像できると思います

 

映画公開に際して

「護られなかった方々」がいなくなることを願うと同時に

 

縦割り行政のあり方にメスを入れたいと思う

ホント

本市のケースワーカーさん頑張っておられる

また 機会を見てお話する機会を持ち

現状を知り

わたしたちにできることを模索したい