ペスト

カミュ

 

 

 

不条理だな

と思うことが 続いております

 

 

不条理

筋道が通らないこと 道理に合わないこと

人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望の意味

カミュの不条理の哲学によって知られる

@国語辞典より

 

コロナ禍の続いている中

改めて ペストを折に触れて読んでいますが

 

中世ヨーロッパでの疫病騒ぎの中

人々の行動や心の裏にあるものを思想的に

見せてくれる

 

政治のあり方や

追いつめられる人の心と行動

罪なき人々の死を目の当たりにして

 

「不条理」としか言えない現実

 

今 わたしたちに起きている状況と重ね合わせることができる

 

今までの常識 当たり前が

覆される日常を送っています

 

不条理哲学を確立した

ペストの著者であるカミュは

 

不条理のことを

「理想との間に生じる 対立 葛藤 分裂である」

と説いています

 

高3の息子ですが

新学期が始まる前に学校から

「文化祭中止」の連絡が来ました

 

昨年から 修学旅行中止 体育祭中止 文化祭中止って なんねんて

と珍しく声を荒げて怒っていましたが

これも 不条理を感じた 葛藤からくる「怒り」の表れなんだと

見ておりました

 

対立 葛藤 分裂

から生まれる 怒りや苦しみ 悲しみ

 

不条理を感じる今日この頃

そんな中でも

受け入れ

自分ができることに最善を尽くせるかが

試されているのではないかと思います

 

感情はエネルギー

不条理で 怒りや悲しみ 憎しみを

誰かにぶつけるのではなく(差別や偏見そして批判)

この先 自分がどのように未来を変えていくのか

その原動力にする必要はあると思う

 

カミュのペストには

そんなコロナ禍を生きるわたしたちに

時を超えて強いメッセージを送ってくれていると思う

 

 

9月26日(日)

かほく市中央図書館の読書カフェ

テーマは「ペスト」

いいタイミングでの開催です

ご興味ある方はぜひ

 

http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/library/

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