6月17日

 

かほく市歴史公園

のと里山海道 高松インターを降りて1つ目の信号を左折すると

左側に公園があります

このあたりは 高松インターがありますので

かほく市の北の玄関口

 

その昔も こちらは能登を往来する際の重要な地域で

加賀藩の口銭場と呼ばれる物資にかけられる

手数料・運送料・保管料など徴収した

所謂 関所的な場であったワケです

すぐ近くは 能登往来の宿場町もあったそうですね

 

かほく市歴史公園は 口銭場跡地に設けられた公園です

昔の口銭場の歴史を垣間見ることができるのどかな公園

 

昨日は 総務建設常任委員会 分科会 傍聴

6月定例会の議案審査の様子を聞いてきましたが

 

その中で 高松歴史公園の東屋の屋根の修繕費が計上されておりましたが

修繕の理由説明が

 

「東屋の銅板が盗まれておりました」

とのこと

新たに葺き替えの必要性があるということで

現地を見てきました

 

そういえば・・・ニュースで

全国の神社仏閣などの屋根の銅板が盗まれる被害が多いと聞いたことがある

 

日本独特の屋根の技法

銅板屋根・・・歴史を紐解くと

最古の銅板屋根は 奈良西大寺に始まる

銅板は耐久性がよく

それだけではなく積み重ねた月日という歴史が

良い風合いに色が変化してくる美しさも見せてくれるわけですて

趣がありますよね

 

コロナ禍において 人出が少なくなった神社の屋根の銅板が盗まれるという

ニュースですが

他人ごとではなかった

 

 

パッと見ると

わかりにくいかと思います

銅板と下屋根の色がよく似ておりますので・・・

 

市民の方から 東屋周辺に金属片が落ちているという通報から

わかったそうですが

 

 

無残に銅板がはがされておりまして

残念無念

 

痛々しい下屋根が悲しさを物語ります

 

すでに 警察には被害届を提出していると説明がございましたが

全国的にはびこる 銅板屋根窃盗は他人ごとではありません

 

高価で売れる 銅板を狙った犯罪

 

わたしたちの公共の憩いの場が傷つけられただけではなく

日本古来の伝統も傷つけられた気がします

 

なお 修繕には

銅板ではなく 鋼板(こうはん)で葺き替えをしたいという説明

(また 銅板で葺き替えをすると盗まれる恐れがあるため)

残念なことに こうして日本伝統文化がまた失われる

 

昨日も こちらの公園には

小さいお子さんを連れた親子連れが散歩されておりました

市民の憩いの場をこれ以上 傷つけないでいただきたい

 

枯れ芝よ団結をして春を待つ

@鶴 彬

 

東屋から かほく市出身の川柳作家 鶴彬さんの句碑が見える

平和を唱えた鶴彬さんですが

この状態をどのようにご覧になっているでしょうか