議員さんの仕事で

「議会だより」の原稿制作

というのがありますが

 

3月定例会での

日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書の提出を求める請願

に対しまして

賛成討論をさせていただきましたが

それを短くまとめるのは 実に難しい・・・

改めて 自分が作って 議場で述べた原稿を見直しております

 

なお 以下 議場での討論原稿をご案内します

 

日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書の提出を求める請願

賛成討論

 

原爆投下後の広島を舞台にした井上さんさんの戯曲「父と暮せば」の一節に

「だから被害者意識からではなく、世界54億の人間の一人として

あの地獄を知っていながら

『知らないふり』をすることは、なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである」

というのがあります

 

骨組みをとどめた原爆ドームや、整備された平和記念公園。

不段と変わりなく営まれていた人びとの暮らしと命。

それを一瞬で奪った核兵器の恐ろしさだ。75年前広島に、9日に長崎に米国が原爆を投下しました。

わたし自身は戦争を知らない子供たちの一人でありますが、

今日まで受けてきた教育、

授業の中で 教科書の中で また 原爆や戦争の悲惨さ、

平和の尊さを学ぶため修学旅行先では被爆地を訪れることがありました

それは過去の戦争が及ぼした悲惨さから

「平和」を考える学習であると認識をしております

 

そんな平和を考える学習について、

いまだに多くの課題が残されておりますが

被爆者の高齢化に伴い戦争体験を語り継ぐことが難しくなっていること

年々学校での平和学習の機会は減少し、

学びの一環として広島や長崎の地を訪れる学校が減っている。

それに追い打ちをかけるように、

この1年は新型コロナの影響で多くの現地での平和学習がキャンセルになっていると聞いております。

そんな中での 核兵器禁止条約についての議論ですが

戦争が終結し、まもなくして経済大国となった日本は、平和な国だと言われてきました。

現在日本は、かつてのように暴力を伴う戦争をしておりませんが、

平和を「ただ戦争がない世界」では、私たちの生きる社会を

「平和」ということはできるだろうかと考ることがあります。

 

直接的・構造的・文化的暴力のすべてがない世界が

「究極の」平和な世界だとすると、

その道のりは遠いと感じられます。

 

ですが平和な社会をつくるためには色々な方法があるのではないでしょうか。

周りを見て判断するのではなく、

一人ひとりが自分にとって「気になる」ところから小さな行動を起こすことが、

まさに今の時代問われている「多様性」の時代ではないかと考えております。

様々な考えを受け入れる社会であること。

戦争の象徴である「勝ち負け」ではなく個の尊重は平和へのフラグであると考えております

日本は唯一の戦争被爆国でありながら、

安全保障で米国の「核の傘」に頼っている状況であること、

また政府は国連の核兵器禁止条約にも消極的であること東西冷戦構造の下では

すませてこられた曖昧な立ち位置が

、国際秩序の変化で浮き彫りになっていることはご承知のことと思います

核不拡散や核軍縮で日本は特別な役割があると考えております

 

核の恐ろしさについて国内外で発信を強めていくのが「実体験者」としての役割として

まさに「多様性」を持つ我が国日本であるがゆえにできることはあると考えています。

核の傘下について、いささか矛盾も感じますが

「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ

という意味がありますが

コミニケーションという対話 新しい時代だからこそ新しい考え方と共に 戦争をしない

脅威にさらされない世界を作るには一役買う役割はあるのではないでしょうか

 

歴史は、ただ出来事を知るだけで終わらせるのではなく

過去は今をつくり、今は未来をつくっていると言います

そのために 過去の体験から平和を考える教育があるのではないでしょうか

恐れの経験から恐れで守るのではなく

恐れを越えて対話をしていくことを信頼することも必要であると考えます

わたくしといたしましては

しっかり議論をしていく必要があるという意味で

核兵器禁止条約について賛成の意見をさせていただきます。

 

http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/gikai/live/R3/20210315_teirei.mp4

↑本議会での討論映像はこちら 53:00あたりにわたしが登壇いたします

 

討論において

わたしが言いたかったことは

多様性の時代であるという認識をまずしていただきたいこと

そして 対話がいかに大事であるか

つまり 議論の必要がまだある

時間をかけて議論をしていきましょうという意味での賛成になります

 

また 後日発行の議会だより

ケーブルテレビ 映像ライブラリーなどで

市民のみなさまにはご視聴いただきまして

それぞれにお考えいただき ご意見をお寄せいただければ幸いです