クマによる被害が全国で相次いでいます

 

石川県では 10月8日に

ツキノワグマの出没注意情報を発令しました

県内で相次いて 熊の目撃情報 または人身被害のニュースを耳にします

 

 

↑石川県のツキノワグマによる人身事故防止のために

 

 

政府においても 26日

関係する省庁の担当者を集めた緊急の会議を開き

この中で今年度寄せられたクマの出没に関する情報が

この5年で最多になったことが報告されました

 

会議では

4月以降先月までに寄せられたクマの出没に関する情報が全国で1万3670件

この5年で最多
クマの餌となるブナなどの木の実が多くの地域で不作であること
自治体に対し被害に関する情報をすみやかに共有すること

などが確認されましたが

 

本市においても 熊の目撃情報が先日より数件ございまして

注意することが市民のみなさまにもお知らせされていると思います

 

ということで

昨日は 森林環境問題の有識者の方に

自治体でできる 熊対策についてレクチャーを受けてきました

 

 

日本熊森協会さん(自然保護団体)の貴重な資料を基に

過去の熊による人身事故のパターンや数字から見る

今後私たち人間ができる

動物と人間の共存について学んできました

 

今年の猛暑で 山ではミズナラのドングリ ブナの実の不足

から山を下りて餌を求めてくるのは当然の成り行きだと思います

 

調べてみると ミズナラやブナは 800メートル級の山に

また一段低くなる低山には ヤマグリ クヌギ コナラがあり

熊はそのあたりでも餌を確保ができたのですが

かつて豊であった低山域は植林で杉やヒノキで覆われ

熊はさらに山里に下りてくるようになったとか

 

つまり 境界線がなくなってしまっているという現状

 

考えられることは

時間がかかるのですが

昔は

「クマ止め林」という山と山里の境界に栗の木を植えることで

ドングリ凶作の年でも 熊がそこで栗を食べて里に下りてこないようにした

というかつての人間の知恵があったそうだ

 

ですが 今では その栗の木は

日本が成長する過程において 伐採された過去がある

 

富山県魚津市では 10年前に クマ止め林を復活させている

いわゆる すみわけであります

 

こういった話をお聞きすると

熊は山の荒廃を教えてくれる使者

でもあるわけですが

 

人身事故が多い中

近々でできること

草刈りをしっかりすること

ごみを外においておかない

外出時には熊鈴を着用するなど

 

長いスパンで身近にできることから

2パターンはあるが

どちらも大切

 

わたしたちにできること 向き合っていかなければならない

 

今回は貴重なお話ありがとうございました