西田幾多郎記念哲学館 ライトアップ

 

西田幾多郎記念哲学館

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世界の哲学者 西田幾多郎先生(かほく市生まれ)の

生誕150周年記念を迎える今年2020年

 

本来は 記念イベントをさまざま企画をしていたそうですが

新型コロナウイルス感染症関係において中止が相次いております

※西田幾多郎記念哲学館は 5月22日より開館しておりますし

施設内の貸館については「新しい生活様式」により利用制限がございますが

貸館を行っております

 

西田幾多郎先生は 1870年5月19日生まれ

今から 150年前にかほく市で誕生

 

ちなみに 1870年と言いますと 激動の明治時代

明治3年になりますが

歴史をひも解いてみますと

先生が生まれる前の年 明治2年は 版籍奉還が行われています

 

版籍奉還とは

江戸幕府から明治政府の時代へ

300年続いた江戸幕府の解体作業の一つとして

 

「藩から県への移行」でした

 

藩主が治めていた藩をいったん 天皇にお返しして

仕切り直ししましょうよという政策

そして 今まで収めてきた藩主は地方行政官として

新たに「知藩事」という役職に収まること

 

次に

明治4年に 「廃藩置県」 藩という区分から県への移行

ここで 今でいう知事の誕生ですね

藩を消して「知事」というお役所が生まれてくるわけです

 

所謂ここで お殿様だった知藩事失職するのですが

代わりに貴族階級である「華族」を与えられるという流れ

 

これが 先生が生まれる 前後の年に行われた出来事であり

かなり 変容する真っただ中にお生まれになったことがわかる

 

その中で 変えるということにエネルギーを注いだ人たちが存在したことも

忘れてはいけない

変ることにはエネルギーが相当かかる

変えないことはエネルギーはかかりませんが

違う側面でみると

「変えない」=「守る」ことにはエネルギーを注げますね

 

何を「守る」のか

ご自身の立場か

この国なのか

 

コロナの影響でそれがあぶり出されていると

わたしは感じております

 

人は何を守るかによって

どんな人かが決まる

@ダヴィンチコードより

 

目指すところが どこにあるのか

わたしたちは注視していかなければならない

 

日本の夜明けと言われる 明治時代

 

夜明けは何度でもきますよね 1度だけではない

わたしたちは 毎朝夜明けを迎えている

 

先生の生まれた時代をかえり見ながら

考えてみたことです