4月26日

 

GW始まって初めての日曜日

かほく市は雨が降ったりやんだりの

1日中 鉛色の空でしたね

 

今日は 市民の方のご意見・ご相談をとりまとめて

家事をしたり 本を読んだり

外出自粛ですが身体を動かさねば・・・と

雨が当たらない瞬間だけは

近くの公園をさっと散歩したりしておりました

 

そんな矢先

飛び込んできたニュース

 

今年のインターハイは

史上初の中止

 

うちの次男は高2年生ですが

(スポーツの部活しております)

このニュースを耳にして

一瞬顔色が変わった

 

「先輩・・・」

 

インターハイを目指してきた3年生

そして 支えてきた保護者の方や周囲の方々の

気持ちに寄り添うとやりきれない思いがするのは

次男と同じだと思う

 

不条理

とはことこと

 

不条理

筋道が通らないこと 道理に合わないこと

人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望の意味

カミュの不条理の哲学によって知られる

@国語辞典より

 

 

NHK Eテレ

100分de名著

 

カミュ「ペスト

がアンコール放送(再放送)

されておりました

 

100de名著 カミュ「ペスト」

↑詳しくはこちら

 

中世ヨーロッパでの疫病騒ぎの中

人々の行動や心の裏にあるものを思想的に

見せてくれる

 

政治のあり方や

追いつめられる人の心と行動

罪なき人々の死を目の当たりにして

 

「不条理」としか言えない現実

 

今 わたしたちに起きている状況と重ね合わせることができる

 

今までの常識 当たり前が

覆される日常を送っています

 

悲しいし 苦しい

 

 

こんな時 かほく市出身の哲学者

西田幾多郎先生の言葉をひも解いてみる

 

不条理について

西田先生はこうひも解く

 

「哲学の動機は

『驚き』ではなくして深い人生の

悲哀でなければならない」

(場所の自己限定としての意識作用/西田幾多郎全集より)

 

新たなニュースに

わたしたちは驚き

時に それと同時に 悲しみや怒りを感じます

 

哲学とは感じるだけではなく

感じたこと

悲しみや怒りがなんなのかを

考えることをする

自己のあり方を一歩前進 成長させる学びであると

わたし自身は思っています

 

不条理哲学を確立した

ペストの著者であるカミュは

 

不条理のことを

「理想との間に生じる 対立 葛藤 分裂である」

 

これが苦しみを生むワケでして

それから わたしたちが学ぶことは

 

現状を受け入れた上で

最善を尽くすることと

行動や態度を変える必要性がある

と考えています

 

過去を変えられることはできませんが

この先は変えることができることは

わたしたちは与えられています

 

不条理を感じる今日この頃

そんな中でも

受け入れ

自分ができることに最善を尽くせるかが

試されているのではないかと思います

 

感情はエネルギー

不条理で 怒りや悲しみ 憎しみを

誰かにぶつけるのではなく(差別や偏見)

この先 自分がどのように未来を変えていくのか

その原動力にする必要はあると思う