テムズとともに

英国の二年間

徳仁親王 著

 

 

まもなく 改元日となります

 

平成の残された時間は

自宅の書庫から 昔読んだ本を

取り出して静かに その日を待っています

 

テムズとともに は

まもなく 天皇陛下のなられる

皇太子さま(徳仁親王)

 

1983年から2年4か月

イギリス オックスフォード大学に留学在籍した

経験をエッセイにされたものです

(徳仁親王 23歳の時です)

 

新しく天皇に即位される皇太子さまが

どんな方なのか 若き日のつぶやき?というか

エッセイの中の率直なお気持ちに触れることで

より わたしたち国民に近い存在として

感じられることがあります

 

昔・・・読んだ このエッセイを

久しぶりに引っ張り出しております

 

過去に読んだ感想と

今 現在読んだ感じ方が違うのは

やはり 月日というものでありますでしょうか

 

一般人ではなく

皇室に生まれ育ち

わたしたちには わからない

さまざまな拘束された生活の中で

このイギリスで留学での経験は

刺激的で貴重な体験だったことは

すごく 文章から伝わります

 

自ら洗濯をし

街に買い物にでかけ

時には友人とパブにもいかれたり

イギリスに来られた天皇陛下・皇后陛下を

「父・母」と記されてみたり

 

おそらく・・・

日本を離れて初めて

「個人」としての活動をされたご経験だったと思う

 

わたしたちも

「立場」

を考えて行動することがありますが

その 立場の認識とは

 

立場を離れて見てみることも

大事だと思っています

 

それを

「客観視」(きゃっかんし)

と言います

 

わたしなんかは 今では反省していることですが

主観的になると 

感情が動きすぎて

「自分が」「自分が」となってしまいがち

感情に振り回されると

正しい判断や冷静に物事を見れない場合があります

つまり 「固執」してしまうということ

 

固執には

変化を受け入れられず

こだわり とらわれている様を言います

 

 

いかに 柔軟であるかに重きを置かれているか

が 文章から伝わります

 

 

ですので

今まで経験したことがないことを

経験することは必要ですし

お立場ではなく プライベートでお過ごしになられる時間も

とても重要だと思う

 

わたしもですが

24時間 「立場」していると

実はキツイ

自由なプライベートな時間があるからこそ

「立場」な時 頑張れたりするワケです

 

こんなことを 皇太子さま書かれています

 

「再びオックスフォードを訪れるときは

今のように自由な一学生としてこの町を

見て回ることはできないであろう

おそらく町そのものは今後も変わらないが

変わるのは自分の立場であろうと考えると

妙な焦燥感におそわれ

いっそこのまま時間が止まってくれたなどと考えてしまう」

 

ご正直で素直な方だと思う

そして

わたしたち国民により身近に感じられます

 

政治家の方も

同じく感じている方も多いのでは?

 

生きる上である程度の 自由と縛り 

というものは ありると思います

 

皇室の方も

わたしたちも同じ

 

より 国民に寄り添う皇室であることを

令和という時代に期待をしたいと思うことと

 

わたしたちも

より市民の方に近い近い

身近な議員でありたいと思う