いじめのある世界に生きる君たちへ

いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉

中井久夫

 

 

 

ニュースより

広島での女子中学3年生の自殺は

いじめ原因と第三者委員会が

最終報告書を提出したとか

 

 

2017年度

全国の小中学校が認知した

いじめの件数は41万4378件

以前 増加中

文部省は いじめ防止法の基本法案を

改定していますが

 

いじめ防止法ができていても・・・

増え続ける「いじめ」とはなんだろうと思います

 

先日 若い市民の方と

お話する機会をいただきました

 

「子どもの頃 いじめにあっていて

それから自信をなくしてしまっている

前向きに物事をとらえることができにくい」

というお話をいただきました

 

ましてや

同窓会や成人式なんて興味がない

とまでお話してくださった

 

大人になって社会に出て

いじめた同級生と距離を置いたとしても

その傷はなかなか消えようとしません

 

これを

「いじめ後遺症」

と言います

 

このタイミングで

いじめられた経験のある精神科医の

中井久夫先生の本を手に取ってみました

 

その壮絶な体験談の締めには

いじめられた経験がある人だから言えること

 

いじめは「孤立化」→「無力化」→「透明化」という三段階を経て進んでいく。

大人もびっくりするくらい政治的で、人間を奴隷にしてしまうプロセス

@本書より

 

透明化

と言うのが最終段階

つまり

 

うやむやになるってことです

 

それが政治的と書かれてしまうことは

同じことが大人の世界でもあるということ

 

うやむやになること多々あると思います

 

広島の女子中学生が亡くなり

1年後に いじめ原因と認められたわけですが

この例はたくさんある

 

依然として いじめが増え続けるのは

透明化してしまうから

 

いじめれた側はそれを心身に保持しているにもかかわらず

いじめた側は透明化しています

「なかったことにしている」

 

この現象は どこかでもよく見ますね

 

わたしも経験ありますが

嫌がらせに対して

嫌がらせした方 また その取り巻きの方々に対して 

「それはどういう意図でされているの?

わたしがお嫌いならお嫌いと仰ってください」

と 追及してみたところ

 

「そんな つもりはない」

と仰る

 

じゃー どんな「おつもり」ですか?

というお話(答えられないわけ)

ここでも 透明化しようとする意識が見えますね

 

いじめ防止法 作った「つもり」では

いじめはなくなりません

 

一人の政治家として

わたし自身も 嫌なことは嫌だと

小さなことかもしれませんが

うやむやにしない 見逃さないことを

していかないといけないと思う