沖縄では ガジュマルの木を

キジムナー(木の精)が住むという言い

根元に香炉を置いて神木として祀っている

 

町の至る所で

ガジュマルに出会うことがありますが

その立ち位置では

神社に近いあり方です

 

地域を守る存在であり

沖縄独特の信仰を見ることができます

 

 

沖縄の視察研修とは 別に

早朝 単独で 那覇市の壺屋地区に視察に行ってきました

 

目的は

那覇市が行った

都市計画マスタープラン

により整備されました

 

壺屋地区のやきもの にスポットライトを当て

古い町並み復活と那覇市の観光事業の一つとして

街並み整備を行った景観を見たいと思いました

 

 

壷屋やちむん通り

 

「やちむん通り」

コミュニティ道路として整備する事業について

1996年に那覇市が石畳道整備事業を予算化

「壷屋の通りを考える会」「壷屋地区まちづくり協議会」

が中心になって事業を推進したそうです

 

 

1998年 琉球石灰岩を用いて独特の美しさを出した

石畳道と街並みが完成

 

 

やちむん通りは各方面から高い評価を受け

 

1999年に「地域づくり全国交流会議」で国土庁 長官賞

2000年に「那覇市都市景観賞」

2001年に「ふるさとづくり振興奨励賞」

2003年に「土木学会デザイン賞」を受賞

 

 

街道沿いには

やちむん(やきもの)屋さんがズラリ

観光客はこちらで

お気に入りの器を求めに来られるそうです

※早朝に行きましたのでお店はまだ開いておりませんでしたが・・・

 

 

「あたかも昔からそこにあったかのような」生活街路 と

リアリティと来街者が求める沖縄らしさの

双方を醸し出す街づくりは お見事でした

 

 

 

 

景観形成に著しく寄与すると

認められる瓦(琉球瓦)石積み(琉球石灰岩)

 

ここまで こだわるか!

と思われますが

それこそ そこに『思い』がありまして

 

思いは人に伝わるものでして

那覇市の新しい観光地

来客数を上げる上でも

 

何を伝えたいのか という 強い思いを感じました

 

わたしも過去 長く観光業に従事しておりましたが

観光客は

「古い町並み」

がお好きなんですよ・・・

(京都 金沢 飛騨高山とか…好きでしょ)

 

時間は著しく早く流れ 変化しっぱなしですが

現在から未来への流動的に流される日常から

開放されるのが「旅」というもの

 

それは過去へのタイムトリップ

 

どこか「懐かしい」と思えるもの

または

地域の文化と伝統が肌で感じれるもの

忙しすぎる現代人には

実は 退行という時間の流れをさかのぼると

いうことが 旅情であり癒しだと思うんですね

 

お客さんの立場になって考えることと

地域を起こすというのは

2本柱だと思う

 

地域性だけを考えるのも行けないわけでして

 

那覇市の『思い』と

お客さんの求めているものが

合致することは大事です

 

これが

 

「歴史的資源を活かしたまちづくり」

というものです

 

 

生活道路でもありまして

街道には 普通の住宅もありまして

こうして沖縄らしいお花が植えられていたり

沖縄生活も垣間見れます

 

 

沖縄焼物のふるさと 壺屋やちむん通り

↑詳しくはコチラ

 

さて これをどう生かすか

 

読んでらっしゃる職員さん どう思いますか?

資源がない…と思っているだけで

実はあるんじゃないですか

と わたしは言いたい

 

考えていきましょ

 

観光事業は生むのではなく

発掘だと思うんですよね