いきもの人生相談室

動物たちに学ぶ47の生き方哲学

監修 今泉忠明

 

 

 

また 面白い本に

出会ってしまいました

 

「なぜ 人間はこうも悩むのか?」

という 重苦しいテーマがいきなり突き付けられますが

 

仏教では

人生とは煩悩をなくすための修行

と言われています

 

煩悩って

「わずらわしい脳」という意味です

 

悩みから解放されたいから

どのようにするのか 何をするのか

というより

悩みから解放されるには

悩みの種がなんなのか見ることが大事だと思います

 

社会には

さまざまな問題がありまして

それが 悩みの種となります

 

本書の帯に

イクメンプレッシャー

保育園難民

ブラック企業

老後おひとりさま

働き方改革

など 昨今 日本の社会を惑わす

様々な 悩みを ずらりと並べてありますが

 

現代社会よりはるかに厳しい野生の世界で生きるいきものたちが

自身の生態や進化を元に アドバイスする内容です

 

わたしは 3月定例会で

教職員さんの働き方改革について

一般質問させていただきましたが

 

本書にも

「働き方改革」のお悩みを 野生動物が

サラリと 解決する方法をその生態から教えてくれました

 

ルールや制度 を作れば改革ができるだろう

と 思われるかと思います

 

首相官邸のHPでは

「働き方改革」を

働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。

多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、
格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、
働く人の立場・視点で取り組んでいきます
と記してありますが よくわかりませんよね
 
「何やりたいの?」
と思われると思います
(具体的ではないので)
 
 
そもそもは
「過労死・過労自死」「長時間労働」を問題としています
 
 
それを野生の動物はどうみているのか
本書では
「働き方改革大臣」オオクロアリ
バッサリ
 
「仕事は持ちつ持たれつ
ちゃんと休み 仲間のピンチに備えよ」
と記されておる
 
自分一人で責任を負うことをしていまいがち
または 他の人が仕事しているのに
先に帰るのは申し訳ないとか
あると思うのですが
 
オオクロアリさんは
「休むことは悪いことではない
組織を維持するために休息が必要だ」
と断言をする
 
自分一人の仕事ではなく
チームという組織で仕事をしているという理解では
 
休みは自分のためでもあるが
誰かのためであるという理解
 
働き方改革という 制度などの整理も大事であるが
そういう意識を我々が持つということも
意識してますか?
ということです
 
 
サンプルページをお借りしてきました
 
独りくらしについても
記されています
 
様々な社会問題
角度を変えてみると
(動物視点)
その問題 または 悩みというものを
解決というより
煩悩がどこかに消えていく気がします
 
もちろん わたしたち政治家は
様々な制度やルールを見直して
最善のあり方を作る側です
実に思考的でありますが
このような 思考を超えた考え方も
知っておくことも 実は 素晴らしいヒントになる場合があります
 
頭を柔らかくする
柔軟であること
今の政治に求められています
 
まさに
働き方改革の本質は
「柔軟性」なんですね!