昨日は

金沢労済会館で行われた

2018国際女性デー石川県集会

司会という大役を仰せつかりました

 

講演会 講師の徳丸ゆき子さんは

NHKの番組に取材を受けたり

活動のお話をしてくださいませんかの要望が多い

忙しい中 全国を飛び回っています

 

テーマは こども食堂から

孤食や孤育て シングルマザー

DVやあらゆるハラスメントについて

不登校や発達障害についてまで

幅広く 「親子」という課題を

あらゆる角度でアプローチしていただいた講演でした

 

講演後 〆に司会者の立場から

マイクを通して 

「わたしもシングルマザーです」

ということをお話させていただきましたが

 

徳丸ゆき子さんが 講演の中でも仰った

「当事者じゃないとわからないこともある」

という 言葉は わたしも同感です

 

集会も無事に終了し

来場者さんをお見送りしておりますと

一人の男性から 声をかけられました

 

「質問していいですか?」

 

「はい」

 

「どうしてDV被害を受けた妻は

加害者である夫から慰謝料など

請求しないで逃げるんですか?

だから生活が苦しいのではないのでしょうか」

 

…確かに そう思いますよね…

 

法律では

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律

所謂

DV防止法 というのがありますが

 

配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女性であり、

経済的自立が困難である女性に対して配偶者が

暴力その他の心身に有害な影響を及ぼす言動を行うことは、

個人の尊厳を害し、男女平等の実現の妨げとなっている。

このような状況を改善し、人権の擁護と男女平等の実現を図るためには、

配偶者からの暴力を防止し、被害者を保護するための施策を

講ずることが必要である。このことは、女性に対する暴力を根絶しようと

努めている国際社会における取組にも沿うものである。

@DV防止法 前文

 

これは

相談 保護 自立支援等の体制を整備し

配偶者からの暴力の防止及び被害者の

保護を図ることを目的とする法律です

 

DV被害の経験がないとなかなか理解しがたいと

思われるのですが

 

慰謝料より

「まず 逃げたい」「離婚したい」

が 被害者は先なんです

 

例えると

災害と似ていて

もし なんらかの命の危険性が

迫る場合 着の身着のまま逃げると思います

お金より まず命

 

大げさに表現しているかもしれませんが

当事者はそれくらい苦しんでいるということです

 

と言いましても

残念ながら 加害者側は 悪いことしている意識は実は低い

 

DV被害者は自己肯定感が低いとも言われます

 

ですので 

DV被害にあっていることさえ

なかなか人に相談もできない

 

「あなたが悪い」と言われるのが怖いから

これが 慰謝料請求に向かえないような気がします

 

加害者は逃げても逃げても追ってきます

なぜなら 悪いことをしている意識がないからです

 

ですので DV防止法という法律があるんですが・・・啓発が薄いですね

 

自己肯定感を上げるということは

かなり本人の努力も必要でありますが

周りのサポートも必要なんですね

 

シングルで働きながらお子さんを抱えている

お母さんたち

近くに ご実家やご親戚がいらっしゃると

大変ありがたいのですが

そうでもない方も多い

 

なので 徳丸ゆき子さんと言う

「助けてって言っても ええねんで!」

という 良いんだよという甘えてもいいという許可を

自分に出せるかですね

 

特に これからの女の子には

自己肯定感を育ててほしいと思います

 

わたしなんかは

自己否定が強く 自分で自分を卑下してきましたが

これしていても

一向に幸せなんかになれないんですね

 

女性というのは 昔から「制限」をされてきた時代が長かった

これも 女性の自己肯定感の低さだと思う

 

男女共同参画社会

と言われていますが

まだまだ 行き届かない

制度があっても 心が追い付かないんですね

 

「わたしなんて」

ではなく

「わたしだって!」

という女性が一人でも多くなることを

願ってやまない今日この頃

 

わたしもこうして 書き綴りながら

自己肯定感を上げていかないと

みなさんに示しがつきませんね!

 

ということで 男性の質問には答えさせていただきました

(ブログでは 補足も付け加えておりますが)

 

良いご質問ありがとうございました