忖度社会ニッポン

片田珠美

 

 

 

2017年 新語・流行語大賞はとなりました

インスタ映え

「忖度」(そんたく)

の2語が 年間大賞に選ばれましたね

 

先日行われた市民文教常任委員会で

市民部長がこの件ついて

ご自身が感じたことをご紹介してくださいました流れから

手にとってみた書籍が

 

「忖度社会ニッポン」

 

インスタ映えは 新語としてわかるんですが

忖度という この聞きなれない言葉は

新語ではなく

もともと あった言葉ですので 新語ではなく

流行語でしょうね

 

忖度

他人の心をおしはかること。また、おしは かって相手に配慮すること。

@国語辞典より

 

簡単に言いますと

空気を読み 

言われなくてもできる

または

気が利く

とでも 言いますでしょうか

 

よく 昔のドラマなんかであるシーン

 

夫が 「おい」 と言えば

妻が 何も言われなくても察して

「はい」とお茶を出すようなイメージ

 

夫婦が長く一緒にいれば

その歴史の中での信頼とコミニケーションが

深まればこれは 可能だと思うのですが

 

わたしたちは すべての人にこの「忖度」が

できるだろうかと考えて足をとめております

(本を読みながら)

 

相手が何を望んでいるか察しながら

常に周りを気にする

 

それが「デキる」ことに 日本人は美しさを求める

 

森友学園や加計学園をめぐる騒動を契機にして

忖度という言葉がメディアで取り上げられると

一気に脚光を浴びた この「忖度」

 

忖度の中の美しさや美徳の裏には

上下関係や厳しい現実を見るのです

 

わたしなんかは 空気が読めないタイプですので

忖度が困難なタイプです

 

どなたかが遠まわしに仰ってきたことはつい

 

「で?」

(それで 何ですか?)

と聞き返してしまいます

※相手にとっては やりずらいかもしれませんが

間違った受け取り方したくないのです

 

忖度の受け取り方が間違っていたらこれも問題ですので

わたしの場合

「こうしていただきたい」

と明確に仰っていただいた方が理解が早いし

そのような方とは 忖度という配慮の感覚が深まりやすい

 

本当の忖度とは

相手に

信頼とコミニケーションが深まらないと

わたしは難しいと思う

 

周りにデキないと思われたくない

仕事がデキないと思われたくない

という 恐れのある忖度?は

 

忖度とは言えないと思う

そこには 思いやりがなく

保身というものが もれなくついてくる

 

どこまで コミニケーションをしているか

膝を交えた付き合いをしているか

 

遠まわしではなく

本音でお話しているか

そうやっているうちに

気持ちを察するということが

できるのだと思う

 

なので わたしは たくさんの方と

コミニケーションを取っていきたい

 

ホントの美しい「忖度」をするために