女たちの避難所

垣谷美雨

 

 

 
 
先日 聴講させていただきました

平成29年度かほく市民大学校

災害時のこころの問題

 
県立看護大学

武山 雅志 教授

の講義でございましたが

 

講義の中で

武山 教授が

女性の避難所での生活の実態を知るには

 

「女たちの避難所」

を読まれるといいですよ

という ご紹介がありましたので

早速 拝読させていただきました

 

奇しくも ご縁がありまして

昨年は 宮城県仙台市に

行く機会が何度かありました

東日本大震災後の仙台を見る機会をいただきました

(議員になる前です)

 

津波は仙台の友人宅100m手前まで

襲ってきたこと

地震の際の経験

そして 実際に 津波ですべてが失われた

沿岸部に連れていっていただいて

初めて この目で震災の爪後を見てきました

 

友人は淡々とその時の経験を語ってくださいました

 

その友人の語りが

本を読むたびに思い出すことができました

 

武山教授に

各地域の避難所の様子を

画像で見せていただきましたが

 

困っている方は

 

「女性」 だったということ

 

そもそも 女性は質で言いますと

「陰」

でございますので

 

隠したいところ 見せたくないものってあるんですよね

 

例えば

着替えだったり

授乳だったり

そして・・・

 

生理

生理パットを男性のリーダーに

もらいにいくことに躊躇するんです

 

これは 女性ではないとわからない心理

だと思いますが

やはりそこは 繊細な部分でございますので

困ることってあるんですね

 

女たちの避難所

フィクションとして描かれていますが

わたしも避難所の生活を女性から

聞いておりますので

ごくごく実話に近いのかもしれません

 

同じ女性として 胸が締め付けられるワケです

 

美徳の代名詞

「絆・親切・家族・夫婦・我慢・辛抱」

時にこれも 大切なんですが

いざと言う時 特に女性の視点からは

女性が「陰」であるがゆえに

それが「苦」となる場合もあることも

ここで認識しておきたいことです

 

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