男尊女子
酒井順子
先日 東京の民進党本部で開催された
全国男女共同参画会議 にて
辻元清美衆議院議員 が
お勧めしてくださった一冊を
早速 手にとってみました
酒井順子さんのエッセイは
社会問題において
なんだか 「もや～っ」としていることを
スパッと 切り開いてくれる
表現でいらっしゃって いつも気持ちがいい
男尊女卑
男性を重くみて、女性を軽んじること。
また、 そのような考え方や風習
性差別のひとつ。男性の社会的地位が高く、
女性の 社会的地位が低い制度、
もしくはその傾向を推奨・肯定する思想
＠各種 辞典から抜粋
どうなんだろう 男尊女卑
わたしは 典型的な
上下関係がはっきりした家庭で育ったので
それが
男尊女卑か？と言われると
日常がそんなもんで
あらためて 男尊女卑というものなのか
と言われると無意識というのは怖い
オタクは 男尊女卑ですか？
と聞かれても
それが 男尊女卑なのかどうなのか
わかっていない場合が多いと思うんですね
「当たり前」感覚
ドスメロ
という 女性を卑下する言葉が
石川県（金沢の方なのかなぁ）
には あります
わたしね よく言われるんですよ
「この ドスメロのクセに！」
・・・すいません ドスメロで・・・
（本人 ドスメロの自覚あります(笑)）
前文部科学省の事務次官さんが
「あったことを なかったことにしたくない」
発言がございましたが
先の選挙でもですね
「セクハラ」は ありましたね
わたしが珍しい女性候補者であったことで
注目を集めたこともしかりですが
わたしなりにそれ相応の「覚悟」がありましたので
選挙権セクハラがあるのは予想どおりでございました
セクハラする方々は
「セクハラ」だという自覚がございません
それは 無意識だから
どうして そうなるのか
男女平等
というものの
みなさんの心の内側はどうなんでしょうか
男尊女卑 というと
どうしても 男性が悪い
男性の意識を変えろ
という感じがいたしますが
実はそうでもないワケです
男尊女子 を 書かれている
酒井順子さんは女性ですが
女性の味方として 男性が悪い 意識変えろとは
書かれていないんですね
男尊女卑風習は
女性が自ら 女卑になっていませんか？
という問いかけになっている
わたしなんかは 母は父に従う家庭育ちなので
無意識に 女性は男性に従うことが美徳だと
無意識に思い込んできましたので
社会人になっても どこでどのような環境でも
自分を卑下してきました
あぁ・・・わたし 男尊女子だった(笑)
本書の帯に
「あなたの中の男尊女子度チェック表」
というのがあるんですが
面白いですよ
選挙中にあったこと
誹謗中傷（選挙ポスターの容姿について）
もう少し可愛いと良かったなとか
写真ができすぎて 本人と誰もわからない
お前は俺に従え
お前なんかに誰も期待していない
女のクセに
（直接言われたこともありますし
陰で言ってることも すいませんがすべて耳に
入っております 申し訳ございませんが）
失礼極まりないことなんですが
わたし個人へのセクハラではございますが
それは 全女性に対しても
同じ見方をしてしまう傾向があると
思うんですね
それと同時に わたしが
男尊女子 であったこと
わたしの責任でもある
言われるようなふるまいをしていたこということです
母がよく わたしに言っていたのは
「お父さんの前では ちゃんとしていなさい」
なぜ そのままでいてはいけないんだろう
そして 父の前だけ 良い子でいないといけないのか
そこは夫婦の問題ですが
そういうことなんですよね
DV パワハラ セクハラ モラハラ
と言いますが
加害者には 責任がある
だいたい 責任を追及すると
「そんなつもりはなかった」
と言うんですよ
つまり 悪気はない というワケ
それは わたしたち女性が
「それを許してきた」
という歴史があるからなんですね
自ら 男尊女子 になっていないか？
女性に問いかけてみる必要があるかもしれません
男女平等を訴える前に
男性にばかり 意識を変えろと言うのではなく
わたしたち女性が
NO と言える 勇気を育てること
選挙の際のセクハラも
わたしにとったら いい薬でして
なるほど わたしの意識を変える
絶好のチャンスだったと思う
市議会でも 女性はわたしただ一人
しかも 新人
だから・・・遠慮しますってことは
ないです
よくわからないことは
「なぜ？」「どうして？」
を素直にお聞きすること
昨日も 市議会事務局さんには
ツッコんだ質問をたくさんしましたが
ご丁寧な対応ありがとうございました
暗黙の了解ではなく
そこに意識をしていくこと
問いかけ
男性が女性を理解していくように
女性も男性を理解していくように
疑問は素直にお聞きしていくことは
とても大事だと思う
今のわたしらな 母に聞けるかな
「なぜ お父さんの前だけ 良い子じゃないといけないの？」
誹謗中傷されたらな
「それ 失礼なことではないでしょうか？」
黙ったままではなく
違和感を感じたことは
心を開いて問いかけていく
「自ら下になっていませんか？」
男女平等を訴える前に
そこを意識する必要があるのかもしれません
気になる方は ぜひ手に取られてみてください
とても 面白い本でした
男性の方々にも読んでいただきたいです
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