帰ってこないビルバ。 | イタリア フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

イタリア フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

動物たちに囲まれた
トスカーナの森の中 自然に寄り添った半自給自足
フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

子供の頃 水色とピンクを混ぜた
紫色が大好きだった。

時々 こうやって
夕陽が 子供の頃に想いを馳せらせる。



5日目。
ビルバが帰ってこない。



朝 夫がご飯をあげて
食欲旺盛ジージャは ガシガシ食べ
大人猫のビルバは むしゃっと食べ少し残した。 
動物たちの住む丘を下っていく後ろ姿を見た。 
それっきりビルバが帰ってこない。



多頭飼いについて 調べていた私は
先住猫(犬も)を優先にする事を聞いたので
いつも ビルバを先に撫で 
先にビルバのご飯を準備していた。

だけど無意識に 小さいジージャばかり
構っていたかもしれない。
2匹とも姿が見えない時に
ジージャばかり呼んでいたかもしれない。
その事に ビルバが怒ったのかもしれない。
その事に 悲しい思いをしたのかもしれない。
私はもういらない子と思ったのかもしれない。

ビルバがどんな気持ちで帰ってこないのかを
勝手に想像して 悲しくて涙が出る。

猫と暮らすお友達は 
ビルバは きっと帰ってくると言う。
教えてもらった「出ていった猫が帰ってくるおまじない」や百人一首もやってみる。
(ビルバに日本語…ましてや百人一首が届くのかは謎…笑)

神様や天使や 妖精や鳥や虫
もう誰にでもお願いしてみる。

どうかビルバに伝えてください。
ビルバに帰ってきて欲しいと伝えてください。
私たち 動物たち家族みんなには 
ビルバが必要なんだと伝えてください。
ジージャはまだまだ修行中の身で
ビルバが居ないと困るんだと伝えてください。
ビルバの事を愛していると伝えてください。