今日は 1冊の本の ご紹介
以前 図書館で たまたま 目に入り
手に取った 2011年 3月11日
東北地方太平洋沖地震 以後の
被災地に 残された動物たちの
写真や 彼らを助けるための活動が
記された 1冊の本
福島第一原発 20キロ圏内で
動物保護のボランティアをする
写真家で著者の 太田 康介さん
以前飼い主のもとで暮らしてきた
犬や猫を始め 牛や豚などの家畜など
彼らには なぜだか分からないけれど
人間がいなくなってしまった街で 生き残って
ただ生きるしかない現状
畜舎に入れられたまま
餌も水もなく 力なく絶えていく命
ようやくそこを出たとしても
水を求め 水路に落ち 溺れてしまう牛
野生化し ハンターのように群れになり
弱いものを獲る 犬
来ない飼い主を 壊れた自宅で
じっと待つ犬や猫
心優しく 強いボランティアの皆さんによって
差し伸べられる手
それでも助けられない悔しさ
静かな図書館のテーブルに着き
ただ涙が出てしました。
なかでも 特に印象に残ったのが
1ページにあった この1匹のダックス
自分が ダックスを飼っている
というのもあるけれど
主に 室内で飼われる小型犬の
ダックスが・・・
このような 震災による大きな被害を背景に
たった1匹でたたずむ姿
衝撃的で とても悲しい気持ちと
なんだかとても 悔しい気持ちでいっぱいでした。
この子は 今 いったいどうしているのだろう・・・
震災から 1年が過ぎ
イタリアでも 大きくニュースや新聞で
取り上げられました。
“すごい衝撃的な映像を見た”
それだけで あっという間に 話題のように
終わってしまったように思います。
被災者の皆さんは 今も苦しみに耐えて
前を向いて 一生懸命に過ごしている
それに 手を差し伸べる ボランティアの方が
頑張っていること
「私たち日本人は 震災を 絶対に忘れてはいけない」
たとえ小さなことでも
私たちに 出来ることは何かあるはず。
あらためて 強く思わされた 1冊の本
のこされた 動物たち
ぜひ機会があれば
手に取って 見てもらいたい1冊です。