部活(運動部)を強くする方法 | 澤木一貴オフィシャルブログ「パーソナルトレーニング24」Powered by Ameba

部活(運動部)を強くする方法

パーソナルトレーナーの澤木です。


先日、久しぶりに中学校の部活を観戦しましたが、「機能的な基礎動作」の部分が抜けている生徒が多かったですね。簡単にいうと姿勢が悪い、ということです。


機能的な基礎動作(アディダスパフォーマンストレーニングでは『コアの基礎』といいます)とは、
・正しい姿勢(立位、パワーポジションなどあらゆる状況においての)
・生物「人間」として必要な関節の可動性や安定性、筋力、バランスなどです。


もしも人間の身体活動を3段のピラミッドにするならば、①土台になる部分が、機能的基礎動作、②中段がパフォーマンス、③一番てっぺんにくるのが部活スポーツといった機能的スキルとなります。


【パフォーマンスピラミッド】
③機能的スキル・・・部活スポーツそのもの、戦術や技術も
②機能的パフォーマンス・・・速く走れるか、ジャンプできるか、など
①機能的基礎動作・・・正しい姿勢、関節が正しく動くか、体幹が安定するかなど

  
①機能的基礎動作  ②機能的パフォーマンス ③機能的スキル



古今東西、日本の運動部の大半は、③重視の傾向が強いですね。そうすると①、②がおろそかになっているためケガをしやすい状況に陥ります。


他の例を見てみると、練習はすごくできていているが、試合に勝てない、という場合は、①②はよくできていて、③が弱い。ハードにトレーニングしているが、試合に勝てない、という場合は、②は突出しているが、①、③が弱い、と分析できます。


学校体育や部活で、やっていることは②と③ばかり。①については、指導者(監督・コーチ・トレーナー)が、生徒に対し、身体についての詳細な知識と、その使い方を指導できなければ、クリアされることはありません。全ては生徒のライフスタイルに依存するしかなくなるのです。


中には先生自身が、①に関する勉強をして実践していたり、トレーナーを雇っているケースもあります。こういったチームは強くてケガが少なくて当たり前です。


OBや近所の競技経験者のおじちゃんが指導に当たっている。・・・実はこれが一番危険だったり。「身体の知識」や「指導の仕方」を知らない人がコーチなどになると必ず問題が生じている(笑)身体だけに限らず。


もう一つ危険なこと・・・部活伝統的なトレーニング!多くの部活はあの「いち、に、さーん♪」で左右の脚をステップキックしながらしゃがむスクワットを膝を思いっきり突出させ、踵を浮かせる昭和プロレス方式でやっている現実も。。。*澤木調べ。


話はそれましたが、大事なことは、運動部でなくても、学校では、正しい姿勢・・・すなわち、①の身体的基礎動作を教えるべきではないでしょうか。そうすれば、ケガは確実に減り、②③のトレーニング、練習が更に充実するので、強くなるのは火を見るより明らかです。


①がカバーできないのであれば、是非、トレーナーを雇ってください。



がんばれ!
日本の部活!!




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▲高校の先生たちの研修会の模様。