2019年にコロナが流行りはじめ、マスクをつけないといけない生活が約2年続きました。

 

その後、マスクはつけなくてもOKになりましたが、今でもなかなか外出の際、外せない思春期の不登校のお子さんがいます。


 

✔️このまま、マスクをしないと外出できなかったらどうしよう…

✔️人とのコミュニケーションがどんどんできなくなっていくんじゃ…

 

と、不安に感じているお母さんはいませんか?

 

マスクがなくても外出できるようになる、おうちでできる取り組みがありますよ!

 

 

思春期の不登校のお子さんのマスクに対する考えはどういったものでしょうか?なぜ、マスクを外すことに抵抗を感じるのでしょうか?

 

まず一つ目は、

 

思春期は、自分が周りからどう見られているかを非常に気にする時期です!

 

✔️マスクを外すと、周りにどう思われるかなと不安

✔️顔の半分を隠すことにより、他人からどう見られているのかを心配しなくて済む など

 

学校に行っている、行っていないは関係なく、思春期のお子さんは​​「子ども」から「おとな」へ成長していく不安定な時期。 心も大きく揺れ動きます。 常に不安を感じやすい時期なのです。

 

二つ目は、

 

自分に自信がなく不安が強い!

 

マスクを外すことは、一つの挑戦です!

 

自信が育っていれば、色んな事に挑戦できますが、自信が育っていないと、どんなに小さい事にも挑戦しようという気持ちが湧いて来ません。不安が上回ってしまうのです。

 

40歳の大人であれば、マスク生活は全人生の20分の1ですが、12歳のお子さんであれば、全人生の6分の1をマスクを付けて過ごしたことになります。

 

急に「外していいよ!」と言われても、戸惑ってしまうのも仕方ないですよね。

 

外す、外さないは自由です!

 

しかし、周りからどう見られるかを過度に気にしながら、そして不安を感じながら生きていくのは、とても辛いですよね。

 

我が家の思春期不登校の息子は、顔が見えない夜でも、歩いてすぐのお店でもマスクを付けないと家から出ることができませんでした。

 

「すぐだからマスクは必要ないんじゃない?」

 

と言っても、全く聞く耳を持たず…

 

マスクが見つからない時は「どこ⁈ないんだけど⁈」と怒ってしまうほどでした。


ーー。ーー。ーー。ーー。ーー。ーー。ーー。

 

そんな息子が、外出前、

 

「ま、見つかんねーし、要らねーか。」

 

と言うようになったんです!

 

あれだけ固執していたマスク。

無いと出かけられない!と癇癪の原因だったマスク

 

おうちでのちょっとした取り組みを継続したことで、大きな変化を感じることができました。

 

思春期のお子さんでも、不登校のお子さんでも、外出するときに「マスクなんて、要らない〜」と言えるようになる取り組みをご紹介します!

 

取り組み①お子さんに100%肯定的な言葉がけ

 

できていない事には注目せず、今、できているところにだけフォーカスし、言葉にしていきます。

 

✔️自分で起きたね!おはよう!

✔️ご飯、食べたのね!嬉しいよ!

✔️お風呂に入ったのね!気持ちよかった?

 

たとえ、お昼過ぎに起きてきても、

たとえ、文句を言いながらご飯を食べても、

たとえ、お風呂に入った後の浴室が片付けられてなくても、

 

一言、言ってやりたい気持ちになりますが、グッと我慢!

ネガティブな部分はスルーしましょう。

 

お母さんがお子さんにやって欲しいことや、気になる部分は、一旦封印です。

 

学校に行かないことを決めた不登校のお子さんは「みんなができることもできない自分」と自分を責めたり、今まで怒られた経験から自信を持てずに「どうせ、僕なんて、私なんて」という思いが心のどこかにあるお子さんがほとんどです。

 

そのようなネガティブな考えになりやすいお子さんに「今の自分をお母さんは受け入れてくれている」「お母さんは辛い気持ちを理解してくれている」と感じてもらい、自分を責める気持ちや不安を減らしてあげることが第一ステップです。

 

取り組み②家の中で小さな自信を積み上げる

 

「学校に行ってなくても、誰かの役に立っている!」

 

とお子さんが感じることが大切です。

 

オススメは、お手伝い!

 

お子さんが「それならやってもいいよ!」と思いそうなことから声をかけます。


 

✔️ゴミ出し

 

 → わざと小さい袋に分けておいて「一緒に運んでもらえないかな」とお願いしてみる

 

✔️洗濯物たたみ

 

 → タオル1枚だけでも畳んでくれたら「畳んでくれて嬉しいよ!」と伝える

 

✔️荷物運び

 

 → ほんの少し運んでくれただけだとしても「やろう!と思ってくれただけで嬉しいよ!ありがとう!」と評価する


 

など、まずは「お手伝い」とは呼べないくらいの小さなことからはじめ、「(あなたがいてくれて)助かった!」という気持ちをたくさんお子さんに届けます。

 

感謝の言葉は「自分はここに居ていいんだ」「自分は誰かの役に立っている」と感じることができ、おうちの中で小さな自信を積み上げることができるのです。


 

日々、忙しいですが、まだ自信が育っていないお子さんには、毎日の「ポジティブな声かけ」「小さな自信の積み上げ」が大切です。

 

今のご自身のお子さんにかけるポジティブな言葉、思い浮かびますか?

ぜひ、少し時間を取って考えてみてから実践してみてください。

 

また、お子さんが承諾しそうなお手伝いについても、研究してみてください。

 

私の息子が受け入れたのは、

 

✔️お米を米びつに入れる

✔️洗濯物の中のタオルだけ畳む

✔️洗濯を干す時に使ったハンガーを片付ける

✔️雨戸しめ

 

などです。

 

完全にできなくてOK!

目的は「褒める場面を作ること」なので、ミスしても、汚くても、遅くてもネガティブ発言はNGです。

 

自信が育てば、「自分はどう見られているのだろう」という不安を減らすことができます。

 

そして、思春期のお子さんでも、不登校のお子さんでも、外出するときにマスクを手放すことができるようになるのです!

 

ぜひ、お試しください。