血筋なのか? | 舞踏家・岡 佐和香のブログ

血筋なのか?

たまたま素敵な方に会うことが多いのだけど、昨日もたまたま映画監督の方とお会いしました。

60代くらいの方かな。


このところ、いろいろな方と歌舞伎のことが話題になるというか、自分で話題にしてしまうことが多いのだけど、今日も自然とその話になりました。


映画を観ていると2世や歌舞伎の出の方が多いのが気になります。

そして、もともと、銀幕の映画スター、歌舞伎出身者が多いですね。市川雷蔵しかり。。


昨日もたまたま、映画「剱岳」を観たばかりだったので、語りたくてしょうがないときに監督さんにお会いできてかなり嬉しかったです。この映画は、2世率が高い感じをうける映画でしたが、どの方も素敵な役者さん、そして、特に、香川照之さんは、すばらしい演技でした。


お会いしたその監督ともお話したのですが、やはり、血筋って、あるなと感じてしまいます。



で~もね、血筋だけで物事うまくいくわけがない。


もっと大切なことって、自分を磨けるプロ魂があるかないか、なのかなあとも感じます。。



もちろん、親が歌舞伎役者だとか、俳優だ女優だと、生まれ育った家庭環境が、芸能にかかわる環境であれば、本人に本気でやる気さえあれば、自然と、物心つかぬ子供の時点で、芸能者としての最強のセンスや、型が、身についてしまう環境なのだろうなって思います。。。


また、狂言師は、3歳くらいのころに猿回しの演目で初舞台をしておかなければ、大人になってどんなに稽古をしようとも、狂言師としての何かに欠けてしまうと、いわれているようです。確かにそうだと思います。狂言師としての大切な「何か」は、脳みそが完成していない子供のころにしか、刷り込まれないのは、ホントだろうと、私も感じます。

天才でもないかぎりね。。


じゃあ、血筋じゃない人は駄目なのか?

環境が整ってなかった人は駄目なのか?

恵まれてなかった人は駄目なのか?

出遅れちゃった人は駄目なのか?


絶対に、駄目、だとはいえないとは思うけど、自分を磨く、相当厳しい努力、しないとだよなああ~ぁと、自分を重ねて思います。。


学ぶべき相手を自ら求めて、探して、自ら会いに行って、触れあって、対話をして、学ぶしかないなって思います。。



思えば、素敵な出会いはある。

出会いはその辺に結構転がっているからね。


でも、頭ん中で「思えば叶う」、なんて単純なことは、ないと思います。

「いつも前向きな気持ちでいれば、ポジティブマインドでいれば、夢に向かってどんどんよい方向に進む」、なんてことは、ないと思います。

地獄を見るほど、身も心も何度も落ち込んで後ろ向きになったとしても、這い上がれる根性と知恵があれば、あるかもしれない。


出会いを大切にして夢をかなえていくには、頂いた出会いや機会を十二分に生かすことができるよう、前もって自分を素敵に磨いておくことが、まず大切なんだろうなって、思います。。キラキラ宝石緑宝石紫宝石赤宝石白キラキラ


さ、稽古しよっと。ぶーぶーキラキラ