今では考えられない事ですが、昭和の頃は電話を契約している家や電話BOXには電話帳という物が配られていました

最後の頃はエリア毎に10cmぐらいの厚さがあったと思います。全国の電話帳をそろえている図書館とかもあったと思います。1冊でたぶん1kgはあったんではないでしょうか。寝る時に枕の代わりに使えるぐらい厚かったです。


人名電話帳は、個人の家の電話番号が、あいうえお順にものすごく小さな字でびっしりと並んでいました。
確か、1年に1回改定されて毎年発行されていたと思います。これと同時に「職業別電話帳」というのもあり、これには、いろいろな職業がやはり、あいうえお順で載っていたと思います。

個人情報にうるさい最近では考えられない事ですが、さまざまなな職種の営業マンがこの電話帳を利用して、電話をかけまくっていました。

職業別電話帳には便利な使い方もあって、どこか旅行に行くときに泊まる宿を探すときに、なるべく若い番号を探すと老舗旅館に当たる事が多かったですね。番号を選んだりはできないので、契約順に番号を振っていったんだと思います。

もちろん電話帳への掲載を拒否することもできましたが、当時は電話を持っているのは当たり前でステータスの一つでもありましたから、ほとんどの家が載っていたと思います。あまりしっかりと見た事がないので、記憶違いだったら申し訳ないですが、個人の電話だけでなく住所も一緒に載っていた気がします。
ご存知の方がいらっしゃるようでしたら、教えていただけるとうれしいです。

また、この話とは直接関係ありませんが、固定電話を家に引く際には、電話加入権なるものを当時の電電公社に支払ったと聞いた事があります。
この電話加入権は6-7万円ぐらいだったらしいですが、携帯電話やインターネット電話が普及してくるとある日突然無価値になってしまったそうです。電電公社が買い戻しもせず、価値が 0 になるっていうのはちょっとどうなのかなと思います。この辺も詳しい方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。