澤田事務所管理人が更新します。
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1986年6月26日 笑人間
「さだまさし」(#55)前編です。
テーマ: コメディアンとして最高の親孝行
(本文)
「花王名人劇場に6回もでてしまいました。もう私は演芸タレントです」と
さだまさしさんが言いきってくれるぐらい、「さだまさしとゆかいな仲間」は、
多くの皆さんにたのしんでいただける企画として定着した。
『第6回 花王名人大賞』で「さだまさしとゆかいな仲間」は最優秀番組賞に選ばれた。
歌では賞を総ナメにしているさだまさしさんも、
演芸番組での受賞ははじめてで、大変よろこんで受けて下さった。
その受賞式は『花王名人大賞・新人賞』の発表と同じ日で、
私(※澤田隆治)は新人ベスト5に選ばれたシティボーイズ、
宮川大助・花子、ハイヒール、キッチュ、パワーズのことを
楽屋入りしたさだまさしさんに説明した。
「パワーズの須間君というのはギャグメッセンジャーズのヒゲの須間さんの息子ですよ」といったら
「ギャグメッセンジャーズ、おもしろかったなァ、あの象のネタもう最高!」と
意外なリアクションが返ってきた。
ギャグメッセンジャーズを覚えてくれているだけでもうれしいのに
「象のネタ」まで知っているとは!パッとひらめいた私(※澤田隆治)は、
「次のゆかいな仲間にギャグメッセンジャーズのギャグを再現しましょうか」
「えっ、御元気なんですか」
「須間さんだけですけど、パワーズと一緒だったら再現できるかもしれませんよ」と
提案したものだ。
これが実現したのだからすばらしい。
つづく
澤田隆治