この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1985年11月28日 笑人間
「シティー・ボーイズ」(#48)後編です。
テーマ:嫌われるコメディアンも好き
(本文)
今、私(※澤田隆治)の周りにいて
テレビに出すたびに嫌われているのが
シティボーイズの大竹まことさんである。
シティボーイズそのものが決してメジャーではないが、
クロウト筋の評価は高い。
しかし斎木しげるときたろう、
そしてヒゲの大竹まこととおよそシティボーイズと
縁の遠い中年のオッサン風の3人が放つシュールな
ギャグはテレビだけを楽しんでいる平和で
健全なシロウト衆には理解出来ないらしい。
だからといって嫌われるような不愉快な
顔をしているわけでもないから大竹まことさんを「おろせ!」という
投書がくるのが不可解なのだ。
コメディアンには愛される人と嫌われる人の2種類あるのだろう。
しかし、本人はなんとも思っていないどころか生甲斐すら感じているから、
もっともっとテレビで嫌われるような激しいチャージをしてくれるに違いない。
こうでなければテレビはおもしろくないのだ。
やはり私(※澤田隆治)は嫌われるコメディアンも好きなのだ。
おわり
澤田隆治