この「連載プレイバック」は

1982年7月8日から1989年9月28日まで

雑誌「スコラ」に掲載された

笑人間を加筆訂正したものです。

 

 

 

本日は1985年3月28日 笑人間

「ナポレオンズ」(#40)後編です。

 

 

テーマ:これからの成長がたのしみなマジック・ナポレオンズ

 

 

(本文)

マジックナポレオンズは、

植木君と小石君のコンビで、

「わがマジックに不可能なし」とナポレオンを芸名にとりこんで、

ボナ植木、パルト小石と、ほとんど冗談のような芸名である。

 

 

 

専修大学の同級生、

マジックサークルで知り合って

そのままコンビを組んでいつのまにかプロになってしまったのだろう。

 

 

 

どことなく大学生の雰囲気が残っていて、

それが味になっているのだが、

もうひと味きびしさが加わればおもしろさが

みんなに伝わるのにと思っていたら、

アメリカではすんなり受け入れられてしまったのだ。

 

 

 

英語が喋れるのでアメリカのマジシャンと

すぐ友達になる強みもあるが、マジック・ナポレオンズの

ステージを舞台のソデからじっとみているアメリカの

若いマジシャン達の表情を幾度もみている私(※澤田隆治)は、

たまにきている間はいいがアメリカで仕事をするとなると

簡単にはいかないのではないかという予感がする。

 

 

 

しかし、これもすばらしいことで、

やっと日本とアメリカで同じようにのびのびと

ステージマジックの出来るタレントが誕生したのだと、

マジック・ナポレオンズのこれからの成長が

私(※澤田隆治)にはたのしくてたまらないのだ。

 

 

 

おわり

澤田隆治