澤田事務所管理人が更新します。
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された
笑人間を加筆訂正したものです。
本日は1985年2月21日 笑人間
「花王名人大賞」(#39)中編です。
テーマ:激烈をきわめる『花王名人大賞』レース
(本文)
30組の中でも上位に名を連ねる
ビートたけし、横山やすし・西川きよし、桂三枝、
明石家さんま、オール阪神・巨人、今いくよくるよ、
桂文珍、コントレオナルド、西川のりお・上方よしお、
片岡鶴太郎、春風亭小朝、サブロー・シロー、
コント赤信号、山田邦子、山城新伍、
いづれも演芸だけでなく、ワイドショーやクイズの
司会やゲストでマメに顔を出し、コマーシャルやドラマでも活躍している、
いわば〝テレビの常連〟なのだ。
近頃、東京では顔をみないが大阪を中心に頑張っている
桂枝雀、笑福亭仁鶴、夢路いとし・喜味こいし、月亭八方も
ちゃんとノミネートされている。
去年、『花王名人劇場』で大活躍した
コミックマジックのゼンジー北京が30組の中に
ちゃんと選ばれているのをみると、
視聴者審査員の皆さんがよくテレビをみていてくれると
うれしくなってしまうのである。
ノミネートされている演芸人のほとんどは
『花王名人大賞』の常連で、それはスターの地位に
甘んじることなくそれぞれ精進を重ねている結果であって、
すごいことだと私は思う一方で、去年の『花王名人大賞』の投票の時には
名前もあがらなかった新人のタレントが入っているのは、
視聴者審査員の皆さんの目の高さを物語るもので、
これまたすごいことだと私は思う。
そして、こんなうれしいことはないのだ。
つづく
澤田隆治